「お前はいつもそうだな。王子という身分に甘え 金や権力で全てを解決しようとする」
「でっ でも王者の儀式ではあんなに大きなアルゴンハートを じっ 自分の力で……」(チャゴス)
「言い訳無用! わしは知っているのだぞ!」
概要
大国・サザンビークを治める国王で、トロデーン国王トロデとは双方の子女の婚姻を取り決めた間柄。
ただしこの婚姻は、サザンビークとトロデーンが険悪だった頃にクラビウス、エルトリオの父の当時のサザンビーク国王とトロデーンの妃の婚姻の約束を引き継いだ形となる。
人物像
活気ある大国・サザンビークを治める名君にして人格者として評判が高い。ただ、実子チャゴス王子の育て方に対し非常に甘やかしてしまったが為に取り返しのつかない事となっており、自身も後悔しながらも何もできない状態であった。
王位継承者に行われる王家の儀式においても、チャゴスの愚挙を双眼鏡で眺め、落胆しながらも何もできない彼であったが、最後の最後で彼なりに決着をつける事となる。
実は…
元々クラビウスはサザンビークの第二王子である、本来は実兄であるエルトリオが後継者となる筈だった。しかし兄は王位継承者の責を捨てて恋人・ウィニアを追って国を去ってしまった。
そのエルトリオとウィニアの間に生まれたのが主人公であり、クラビウスは主人公の実の叔父でもある事が判明(同時にチャゴスも主人公の実の従兄である事が判明する)。ちなみに、主人公がクラビウスと初めて対面した際、兄と面影が似ていたためクラビウスは思わず玉座から立ち上がって驚いた。
周囲から評判の高かったエルトリオの代わりに王となる為に相当な努力を重ね、やがてサザンビークを富ませ、周囲からも人格者、名君と呼ばれるほどにまでなったクラビウスであったが、実子チャゴスの子育てにまでは手が回らず、妻を喪ってからはさらに甘やかしすぎる事となってしまった為に取り返しがつかないところにまで陥り、最終的にその責を負う事となった。
一応は人格者である彼だが、ゼシカを表する、「ボン!キュッ!ボンッ!」の台詞やら真エンディングルートでの尊大な言い回し等を思うと、その人格者的な部分は相当後天的に作られたものではないかと思わせる。ただ、この時主人公は『一国の兵士でありながら夜分遅くにアポ無しで他国の王と面会する』と言う非礼を働いており、そんな彼と最後まで取り合ってくれる彼はむしろ寛大である。