概要
『クロスアンジュ天使と竜の輪舞』がついにゲーム化!
「運命に翻弄される7人の少女と新たなる少女ナオミの物語。」
ドラマチック&シューティングアクションゲーム。
本作オリジナルキャラ・ナオミ視点から描かれるもうひとつの『クロスアンジュ』
2015年5月28日発売
¥6,640+税
バンダイナムコエンターテインメント
開発:株式会社シェード
以下、本ゲームの大まかな説明を記載します。
詳細な攻略情報に関しては、ゲーム攻略系のまとめサイト等をご利用下さい。
ゲームシステム
第一中隊の新米メイルライダーであるナオミをプレイヤーの分身として操作し、ストーリーを進めていく。
その中で、攻略対象の7人のヒロインの好意度を上げていき、最終的にその娘とのエンディングを目指すことになる。
ストーリー全10章。終盤で3つのルートに分かれる。
各章はアドベンチャーゲーム要素のドラマパートと、シューティングゲーム要素の戦闘パートから構成される。
主人公が女性で、攻略対象のキャラクターも全員女性なので、「百合ゲー」に属するとも言える。
ただし、あくまで仲のいい親友レベルに留まり、原作アニメにあるような愛の告白や肉体関係などの直接的な描写はない。
攻略対象ヒロイン
攻略対象は以下の7人。
原作アニメで活躍したモモカ、サラマンディーネ、タスク、エンブリヲ等々のキャラクターもほぼ全員登場するが、攻略対象外。
なお、ゲーム化発表当時は、アニメ1クール目のキービジュアルがそのまま流用されていたため、公式サイトや雑誌でもモモカを加えたヒロイン8人が並んでいた。その後、本ゲーム専用のキービジュアルに差し替えられた際、モモカは外れている。
ドラマパート
通常のアドベンチャーゲーム同様、示された選択肢を選んでいき、目当てのヒロインの好意度を上げていくパート。
アドベンチャーゲームによくある「どこかで誰かに会うと、別の場所にいたヒロインが消えてしまう」などという複雑なフラグ管理は無く、毎章毎章、必ず全員に会って全員と話をすることになる(敵対勢力に行ってしまったキャラは除く)ので、難易度は低い。
ほどなく狙ったヒロインを攻略できるだろう。
好意度しだいでは特殊なミニゲームが発生する場合がある。
好意度の確認は、具体的な数値やキャラクターの態度では分からないが、各章の終わりに必ずお風呂シーンがあり、そこで一番好意度の高いキャラクターとのお風呂イベントが発生するようになっている。(敵対勢力に行ってしまったキャラが一番高い場合は、次点のキャラ)
また、戦闘パートに移行する時などロード画面が挿入されるが、その際にロード画面内のドットキャラがピョンピョン跳ねる高さでも確認できる。
戦闘パート
支給されたパラメイルを駆り、ドラゴンを倒し(ドラゴンが味方になった後は、人間側の兵器やラグナメイルなど)、キャッシュを稼いでいくアクションシューティングゲームのパート。
冒頭にもある通りナオミは借金人生なので、ここで頑張って稼がなくてはならない……のだが、実は借金は返済しなくても問題は無かったりする。借金を完済すると、ショップで購入できるアイテムの種類が増えるので、どちらかと言えば、やり込み要素の一環であり、さくっとヒロインとのエンディングを見たいだけなのなら無視してもOK。
自機となるパラメイルは、最初はグレイブかハウザーといった一般量産機だが、ゲームを進めることで、ヴィルキスや焔龍號のような強い機体も手に入る。
武装や機体の色など様々なカスタマイズが可能で、自分独自の機体にすることができる。
出撃の際には、共に戦うキャラクターを2名選出でき、好意度が上がっている場合には、そのキャラクターの口調が変化したり、HP回復など特殊な援護をもらうことができる。
ルート分岐
7章までは共通だが、その後大きく「ドラゴンルート」「リベルタスルート」「エンブリヲルート」の3つに分かれる。
- ドラゴンルート
アルゼナル襲撃事件後、ヴィルキスの次元転移に巻き込まれ、もう一つの地球へ。そこでサラマンディーネたちと親交を深めることになるルート。
いわゆる原作ルート。同行者はアンジュ、タスク、ヴィヴィアン。
- リベルタスルート
アルゼナル襲撃事件後、ジルに従いアウローラで脱出し、人間たちに反旗を翻すルート。
原作で言うと、ヒルダ、ロザリー、モモカの体験したルートということになる。
このルートは8章だけの独自展開で、9章以降は上記の「ドラゴンルート」と合流する。
- エンブリヲルート
アルゼナル襲撃事件後、エンブリヲの勢力へ与するルート。
最後まで完全にゲームオリジナルの展開となっており、最終章のタイトルも「トリル」で本ゲームのタイトルそのものである。
エンディング
「ドラゴンルート」「リベルタスルート」ではヒロイン毎の個別エンディング、「エンブリヲルート」ではルート専用のエンディングとなる。
個別エンディングを迎えるヒロインはルート分岐とは関係性はない。一番好意度の高いヒロインが選ばれる。
例えば「ドラゴンルート」をプレイすればサリアとは敵対することになるが、7人のヒロインの中で最終的にサリアの好意度が一番高ければ、エンディングはサリアのエンディングになる。
逆に「エンブリヲルート」はルート専用のエンディングになっているため、ヒロイン個別エンディングを見ることができない。サリア、エルシャ、クリスの3人は、「エンブリヲルート」でないと見ることのできないイベントも用意されているため、この3人のイベントをすべて見るためには、個別エンディングを見るために「ドラゴンルート」か「リベルタスルート」で1回、イベント補完のために「エンブリヲルート」を1回の最低2回のプレイが必要になる。
その他
- グラフィック
キャラクターはLive2Dで表現されており、ぬるぬる動く。揺れるところは揺れる(もちろん揺れない人もいる)。ボイスも原作アニメ通りの声優さんによるフルボイスであるため、クロスアンジュキャラクターのファンには良い作品と言える。
残念なのは、全身が完全にLive2D化されているのは、主人公のナオミと攻略対象ヒロイン7人のみ、ということ。準レギュラーのモモカ、サラマンディーネ、タスク、エンブリヲ等は、首から上のみのLive2D化で、身体の方は普通の2D。だから表情こそ細かいが、身体の方は揺れるべきところも揺れない状態になっている(ま、男はいいが)。
その他のサブキャラにいたっては完全2Dで、これらのキャラと、フルLive2D化されたヒロインが並んで立つイベントはどうしても違和感が生じる画になってしまっている。
- 音楽
OPは1クール目OPの「禁断のレジスタンス」がそのまま使われている。ムービーの方も流用だが、サビ部分にゲーム版のキービジュアルが挿入されたり、ついでになぜかアンジュの服が破れるシーンに謎の光が追加されてたり、ちょっと独自のバージョンになっている。
でもノンクレジット版なのでアンジュのパンチラはしっかり見える。
ただし収録されている歌はこれ1つで、2クール目OPや両ED。はたまた、物語に関わる重大な挿入歌である「永遠語り」も無い。話の展開上、特に「永遠語り」が収録されていないのが痛く、歌が響きわたるべきシーンで(台詞上も「歌が聞こえてくる」となっている)、流れてくる曲はインストゥルメンタルなので盛り上がりに欠けてしまう感がある。
その他BGMに関しては「ヴィルキス覚醒」など数曲はアニメのものが使われているが、大半はゲームオリジナル。
- 操作性
ドラマパートは既読スキップ機能が無い。メッセージ早送り機能はあるのだが、未読も既読も判別せずに早送りしてしまうため、迂闊にボタンを押していると初めてお目にかかるイベントさえもかっ飛んでしまう。
戦闘パートは……あまり評判がよろしくない。ここでは詳しく記述しないので、攻略サイトや自分でプレイして確認して欲しい。
ただ難易度を「EASY」「NORMAL」「HARD」から選べるようになっており、プレイ途中でも変更可能。そして「EASYでは出現しない」とか「HARDでないと見ることができない」などという難易度準拠のイベントやアイテムは特に用意されていないようなので、EASYに設定してサクサク進めてしまうのが無難と思われる。