概要
イギリス、グロスター・エアクラフト社製の第1世代ジェット戦闘機。
第二次世界大戦末期にイギリス空軍に配備され、連合軍側で初めて戦力化された実用ジェット戦闘機となった(世界で初めて戦力化されたのはドイツ空軍のメッサーシュミット・Me262である)。
初期製造型のミーティアF.1は機体強度やエンジン性能の問題からジェット機としての優位性に乏しく、従来のレシプロ戦闘機を代替するまでには至らなかった。また、改良型のF.3が開発された頃には既に終戦を迎えつつあった。
その後は朝鮮戦争や世界初のターボプロップ推進機としての各種試験に供されたが、凡庸な性能が裏を返して従来のレシプロ機からの移行が容易であるという利点と見られたことから、イギリスの友好国への輸出機として重宝された。結果、各国軍により発展途上国の局地紛争などに駆り出され、1960年代まで使われ続けた。
現在、飛行可能な機体がイギリスとオーストラリアの2カ国に現存している。