概要
演:ピーター・ハンブルトン/吹:稲葉実(実写版『ホビット』3部作)
かつてビルボ・バギンズやトーリンと共にエレボール遠征に参加したドワーフの一人で、フロド・バギンズの旅の仲間の一人ギムリの父親。兄オインは共にエレボール遠征に参加した仲間の一人である。
原作
兄と同じく火おこしの名人だが、野宿の際に雨でうまくできないでいるとき口喧嘩になった。最初はビルボのことをガンダルフの言うような冒険の頼もしい助っ人であるとは信じられず、本人が聞いていると思わずにガンダルフに向かってビルボを馬鹿にするような発言をしていたが、それを聞いたビルボはむっとして見返してやりたいと思ったことで冒険に参加する気になった。
五軍の合戦を生き残った後は、エレド・ルインからエレボールの山の下の王国へ移住した。後にサウロンの使者が山の下の王国にやってきた後は、使者として息子と共に裂け谷へ派遣された。そこでビルボの甥フロドに出会い、山の下の王国や谷間の国の近況を語って聞かせた。
実写映画
『ロードオブザリング』3部作ではほとんど出番はないが、『ホビット』3部作では出番が多い。
銭勘定に長け、エレボール遠征に必要な資金をオインと共に調達した。職業柄、不公平だと感じた時は目上の者に対しても食って掛かる性格で、トーリンとバーリンからバルドに支払う武器代と渡し賃を出すように言われた時には不平を漏らし、バルドから渡された武器の粗悪さを見れば真っ先に抗議の声を挙げている。また美術品の鑑定眼も優れているらしく、裂け谷の食器やエレボールの財宝等をよくルーペで観察していた。
ドワーリンと同様、危機に遭遇した際には仲間の先頭に立って戦う勇敢な戦士でもある。武器はギムリが使っていたものと同じ戦斧で、エレボールの武器庫で見つけてかぶっていた兜は、ギムリと同じ物になっている。これは二人が親子であることを効果的に示しているが、武器のデザイナーは「これらはドワーフの武具の中でも普及している種類なのではないか」という主旨のコメントをしている。
なお『竜に奪われた王国』でレゴラスらに捕らえられた際は、ペンダントに描かれていた幼少期のギムリを「ゴブリンの子供」と馬鹿にされていた。