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TheHobbit

ざほびっと

児童文学『ホビットの冒険』の原題、及びそれを原作とした映画。 本項では映画について解説する。邪悪な竜に奪われたドワーフの王国を取り戻す旅に出たホビット族の青年ビルボ・バギンズら一行を待ち受ける過酷な運命を、壮大なスケールで描く。
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概要編集

2012年から2014年にかけて公開されたニュージーランドのファンタジー映画。

J・R・R・トールキンによる児童小説『ホビットの冒険』を原作とし、3部作として公開された。

監督は「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の監督だったピーター・ジャクソン。


魔法使いのガンダルフに協力を求められ、13人のドワーフたちと共に、恐るべきドラゴン“スマウグ”に奪われたドワーフの王国を奪還する危険な旅に加わったホビット族のビルボ・バギンズが辿る壮大な冒険の行方を圧倒的なスケールで描き出す。



当初は、『ホビット 思いがけない冒険 』と『ホビット ゆきて帰りし物語 (The Hobbit:There and Back Again)』の二部作だったが、後に三部作への変更した。

  • 第1部『ホビット 思いがけない冒険 (The Hobbit: An Unexpected Journey)』
    • 2012年12月14日公開。
  • 第2部『ホビット 竜に奪われた王国 (The Hobbit: The Desolation of Smaug)』
    • 2013年12月13日公開。日本公開2014年2月28日。
  • 第3部『ホビット 決戦のゆくえ (The Hobbit: Battle of the Five Armies)』
    • 2014年12月11日公開。日本公開2014年12月13日。

ストーリー編集

中つ国のホビット庄で穏やかに暮らしていたビルボ・バギンズはある日、旧知の魔法使いガンダルフの思いがけない訪問を受ける。

ガンダルフはビルボに対し、ドワーフ一族の王トーリン率いる13人のドワーフたちの旅に参加してほしいと要請する。その旅の目的は、邪竜“スマウグ”に奪われたドワーフ王国を取り戻すこと。ガンダルフは、この旅にはホビットの忍びの才能が欠かせないと考えていた。

最初は、危険な旅に当然のように拒絶反応を示すビルボだったが、好奇心と冒険心をくすぐられ、思わず旅の仲間に加わってしまう。


彼らの前には、ゴブリンやオーク、凶暴なワーグや魔術師たちが跋扈する危険な荒野が待ち構えていた。

ビルボはゴブリンが潜むトンネルで、彼の人生を変えてしまう生き物ゴラムと出会い、彼には知る由もない中つ国の運命を握る〈指輪〉を手に入れる・・・。


登場人物編集

主要な登場人物(冒険の仲間)編集

役名俳優吹き替え
ビルボ・バギンズ
The last light
マーティン・フリーマン /老年時:イアン・ホルム森川智之/山野史人 主人公。ホビット、フロド・バギンズの伯父。平穏な生活を楽しんでいたが、ドワーフの冒険に強引に参加させられる。旅を重ねるごとにたくましく成長していく。
ガンダルフ
ガンダルフ
イアン・マッケラン羽佐間道夫灰色のガンダルフとして知られているイスタリ(魔法使い)の一人。

ドワーフ編集

Company of Thorin Oakenshield

役名俳優吹き替え見た目など
トーリン・オーケンシールドリチャード・アーミティッジ東地宏樹「オーケンシールド」の二つ名を持つドワーフ一族の王。スマウグに故郷を追われ、故郷の奪還を決意し旅に出る。
バーリンケン・ストット稲垣隆史ドワーリンの兄。オイン、グローインの従兄弟。物腰穏やかで聡明な年長者であり、トーリンの良き助言者。原作ではトーリンより年下だが、映画では年上に描かれている。真っ白で二又に分かれた立派な鬚と髪。
ドワーリングレアム・マクタヴィッシュ玄田哲章 バーリンの弟。オイン、グローインの従兄弟。筋骨隆々とした勇猛な戦士。トーリンに絶対的な忠誠を誓っている。ビルボの家に一番乗りでやってくる。頭頂が禿ており刺青が特徴。
フィーリディーン・オゴーマン 落合弘治キーリの兄。トーリンの甥。陽気な性格をしており、キーリと並んで一行の中では若輩。唯一の金髪のドワーフ、若いため髭は短め。
キーリ エイダン・ターナー 土田大 フィーリの弟。トーリンの甥。フィーリと並んで一行の中では若輩。弓の達人である。エルフのタウリエルと恋に落ちる。黒髪。一団の中で最年少なため鬚がとても薄い。
オイン ジョン・カレン小島敏彦 グローインの兄。バーリン、ドワーリンの従兄弟。一行の医務係。耳が遠いため補聴器を所持している。灰色の豊かな長髪に立派な三つ編みまじりの長鬚。
グローインピーター・ハンブルトン稲葉実 オインの弟。バーリン、ドワーリンの従兄弟。一行の中では唯一の妻帯者で、指輪物語のギムリの父親。金にはうるさい。茶色の豊かな長髪に立派な長鬚。
ドーリマーク・ハドロウ 茶風林 オーリの兄。紳士的で礼儀正しく、ガンダルフに信頼を寄せている。末弟のオーリの世話を甲斐甲斐しく焼いている。灰白髪で編み纏めて短髪見える。
ノーリジェド・ブロフィー 佐藤せつじ ドーリの弟、オーリの兄。悪人というほどではないが、若干手癖が悪い所がある。☆型の奇抜な髪形が特徴。
オーリアダム・ブラウン 宮田幸季 ドーリ、ノーリの弟。文才と絵画に長けた芸術家肌であり、旅の記録を日記に綴っている。短めの茶髪に切り揃えたような前髪、口髭薄い。
ボンブールスティーブン・ハンターボフールの兄。ビフールの従兄弟。一行の調理師。丸々と太っている。
ボフールジェームズ・ネスビット 平田広明ボンブールの弟。ビフールの従兄弟。愛嬌のある音楽家で、美声の持ち主。ビルボを大切な仲間として気に掛ける。横広がりの帽子が特徴。
ビフールウィリアム・キルシャーボンブール、ボフールの従兄弟。古代ドワーフ語しか喋れず身振り手振りと唸り声で感情を表現する。頭にオークの斧が刺さったままになっている。



エルフ編集

エルロンド 演:ヒューゴ・ウィーヴィング 吹き替え:菅生隆之

半人半エルフ。裂け谷(イムラドリス)の領主。

谷を訪れた一行をもてなし、冒険の助言を与える。


ガラドリエル 演:ケイト・ブランシェット 吹き替え:塩田朋子

ロスローリエンの森の奥方。中つ国における最も力のあるエルフの1人。

ガンダルフの決断と冒険に理解を寄せ、温かく見守る。

原作には未登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。


スランドゥイル  演:リー・ペイス  吹き替え:森田順平

闇の森のエルフ王。

スマウグに襲撃されたはなれ山の惨状を前に高見の見物を決め込み、以来トーリンからは憎悪されている。エレボールの財宝の中に眠る「ラスガレンの白い首飾り」の所有権を主張し、森に迷い込んだトーリンたちを捕らえる。


レゴラス 演:オーランド・ブルーム 吹き替え:平川大輔

闇の森のエルフの王子。スランドゥイルの息子。

敵を殺すことを厭わない冷酷さと確かな弓の腕前を兼ね揃えている。後に指輪物語で「指輪の仲間」として、フロドらと共に「一つの指輪」棄却の旅に出る。

原作には未登場。


タウリエル  演:エヴァンジェリン・リリー 吹き替え:甲斐田裕子

映画オリジナルの登場人物。闇の森のエルフの護衛隊長。

レゴラスに好意を寄せられているが、ドワーフのキーリと心を通わせ、互いに好意を寄せ合うようになる。



人間編集

バルド 演:ルーク・エヴァンス 吹き替え:山路和弘

湖の町エスガロスの船頭。エスガロスに辿り着いた一行との取引に応じ、一行を密入国させる。

谷間の国の王ギリオンの子孫。弓の達人。


バイン  演:ジョン・ベル 吹き替え:三宅貴大

バルドの息子。『指輪物語』「追補編」に名前のみの登場、原作には未登場。


エスガロスの統領  演:スティーヴン・フライ 吹き替え:銀河万丈

湖の町エスガロスの領主。自らの保身に忙しく、大衆の人気を集めるバルドを快く思っていない。


アルフリド  演:ライアン・ゲイジ 吹き替え:河本邦弘

映画オリジナルの登場人物。

湖の町エスガロスの役人。統領の右腕として、執拗にバルドの動向を監視している。



イスタリ編集

白のサルマン  演:クリストファー・リー 吹き替え: 家弓家正 (第1部)/ 大木民夫 (第3部)

白の魔法使い。

裂け谷において、賢人会議「白の会議」を主宰する。闇の勢力の復活には懐疑的で、ガンダルフの忠告を頑として受け付けようとしない。

原作には未登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。


茶のラダガスト  演:シルベスター・マッコイ 吹き替え:野島昭生

茶の魔法使い。

闇の森の奥深くに住まい、鳥獣や植物の世話にかまけている。森が死にかけていることを感じ取り、ガンダルフに闇の勢力の復活を警告する。

原作には名前のみの登場。



ドワーフ編集

スロール 演:ジェフリー・トーマス

ドワーフ一族の先々代王。トーリンの祖父。

「竜の病」に冒され、莫大な財宝に溺れていくようになる。

『指輪物語』「追補編」の登場人物であり、原作には名前のみの登場。

スライン2世

演:トーマス・ロビンス(壮年時)/マイク・ミズラヒ(第1部)/アントニー・シャー(第2部)

ドワーフ一族の先代王。トーリンの父。

スロールが穢れの王アゾグに殺されたことで、悲嘆に暮れ行方不明となる。

『指輪物語』「追補編」の登場人物であり、原作には名前のみの登場。

ダイン2世 演:ビリー・コノリー 吹き替え:石塚運昇

「鉄の足」の二つ名を持つくろがね連山の領主。トーリンの又従兄弟。「五軍の合戦」においてトーリンらの救援に訪れる。



オーク編集

アゾグ 演 :マヌー・ベネット

「穢れの王(けがれのおう)」の二つ名を持つモリアのゴブリン族の長。はなれ山を目指すトーリン一行を付け狙う。

『指輪物語』「追補編」の登場人物であり、原作には未登場。


ボルグ 演:コナン・スティーヴンス(第1部)ローレンス・マコール(第2部)ジョン・チュイ(第3部)

アゾグの息子であり、実質的な副官の立場にある。


大ゴブリン 演:バリー・ハンフリーズ 吹き替え:土師孝也

霧ふり山脈のゴブリン族の王。


その他の登場人物編集

スマウグ  演:ベネディクト・カンバーバッチ(声・モーションキャプチャー) 吹き替え:大友龍三郎

谷間の町とはなれ山をドワーフから奪い、そのすべての宝を奪った貪欲な邪竜。赤みがかった金色の鱗を持つ。


ゴラム  演:アンディ・サーキス  吹き替え:チョー

霧ふり山脈の深奥の湖に住む奇怪な生物。

「一つの指輪」を所有しており、洞窟に迷い込んできたビルボと遭遇し、ビルボになぞなぞ合戦を持ちかける。


ビヨルン  演:ミカエル・パーシュブラント 吹き替え:磯部勉

闇の森の入り口に住む大きな体を持つ、気性の荒い熊人。

自身も過去にオークに虐げられた経験から、オークに追われるビルボたちをもてなす。

  • ミカエル・パーシュブラントがコカインに関する問題を何度か繰り返したために、ビヨルンの活躍が大幅にカットされてしまった。

グワイヒア

第三紀の大鷲のリーダーで、ガンダルフやラダガストの盟友。


フロド・バギンズ  演:イライジャ・ウッド 吹き替え:浪川大輔

指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』の主人公。ホビットの青年。ビルボの甥、父の死後、養子として親戚のビルボに引き取られる。

原作には未登場。


死人遣い 演:ベネディクト・カンバーバッチ

ドル・グルドゥアの丘に潜む、死霊術師の人間と噂される存在。しかし、その正体は・・・


表記ゆれ編集

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外部リンク編集

映画『ホビット 思いがけない冒険』公式サイト

映画『ホビット 竜に奪われた王国』 公式サイト

映画『ホビット 決戦のゆくえ』公式サイト

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