概要
聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝15~16巻に登場。
祭壇星座のハクレイと蟹座のセージが現役時代に活躍していた本来の牡羊座の黄金聖闘士。年齢は不詳だが、当時17歳だったハクレイ・セージ兄弟と同年代であり、言動にも若者特有の思い込みの強さや頑なさがあるため、成人はしているものの、まだ年若いと見られる。
聖戦が始まりつつあった時期の聖域において、牡牛座のフランキスカをはじめ多くの聖闘士を死界の蝶フェアリーで洗脳、教皇イティアを殺害して反乱を起こした。
当初、これは冥王軍が聖域に仕掛けた内部破壊工作であり、ゲートガード自身も洗脳されて教皇に手を下したものと推測されていたが、実際には彼が自分の意思で、ある目的のために冥界の力を都合良く利用していたことが発覚する。(また叛乱事件そのものにも彼以外の首謀者がいた。)
冥王軍に寝返ったわけではなかったものの、しでかしたことは後世の反逆者と変わらない裏切り行為であり、洗脳されたとはいえ多くの黄金聖闘士がアテナに拳を向けるなど、あまりにも聖域内部を動揺させたためか、この一件は後世「聖域の闇の歴史」「一時の悪夢」として葬り去られることになる。実際には誅殺されたゲートガードの死の真相も隠され、表向き「戦死」とされたようだ(実際には雑兵にまで知れ渡っていたようだが)。
黄金、白銀、青銅聖闘士の序列にこだわる階級意識の強い人物で、なおかつ「黄金聖闘士は他者より優れた存在なのだから、目下の聖闘士たちや愚かな人類に対して特権を持つのは当然」という考えの持ち主(要はめっちゃ嫌な奴)。
当時の教皇イティアの忠臣で、恩人であり師である彼を狂信的なまでに信奉している一方、同志かつ戦友であるはずの聖闘士に対しては非常に差別的に接し、特に目下である白銀聖闘士の扱いは横暴極まる。
かつて自分と同じ黄金聖闘士になれるはずだったハクレイが、弟のセージに蟹座の地位を譲って白銀聖闘士に甘んじたことがどうしても許せず、殴りかかったことがある。この件が、自覚しないまま心の傷になっていたようで、以降「白銀聖闘士」という存在自体が疎ましくなり、「穢らわしい」などと過剰に見下すようになった(白銀聖闘士たちからすれば、完全にとばっちりであるが)。
叛乱事件の際にも、(彼の主観では)恨み重なるハクレイを(セージのほうはほぼ無視して)執拗に仕留めようとした。
誰がどう見てもハクレイにフラれたことへの逆恨みなのだが、本人は大真面目に「黄金聖闘士になる資格を放棄した者など、抹殺されて当然」と信じ込んでおり、ハクレイのほうもまた、そんなゲートガードの心の闇を、最後まで理解できなかった。
自分の歪んだ考えが自分を孤独にしていることに気づかず、友情にも背を向けて闇に落ちた悲しき男である。(だいぶ自業自得ではあるのだが…。)
叛乱鎮圧後、死界の色に染まってしまった彼の牡羊座聖衣は封印されていたが、それを媒介(?)にして、アヴニールが新たな牡羊座聖闘士として未来世界から召喚されることになる。このアヴニールの技が、後世シオンやムウに伝承されていくことになるため、ゲートガードの系統を受け継ぐ牡羊座はLC以降の時間軸には存在しない。
技:フォースソア
関連タグ
牡牛座のフランキスカ … 同時代の黄金聖闘士
牡羊座のアヴニール … ゲートガード誅殺後、未来から召喚された黄金聖闘士。
射手座のアエラス … ゲートガードが起こした叛乱事件で洗脳被害にあった黄金聖闘士