サウロルニトレステス
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さうろるにとれすてす
白亜紀後期の北米に生息したドロマエオサウルス科の恐竜である。
白亜紀後期のカナダに生息していたドロマエオサウルス科の肉食恐竜で、全長2メートル程と大半の近縁種と同じくらいの大きさだった。
属名の意味は「鳥を捕まえるトカゲ」。アジアに生息したトロオドン科のサウロルニトイデスに似た属名だが、これは命名当初、サウロルニトイデスの近縁種と考えられていた事が由来となっている。
ドロマエオサウルス科の中でもヴェロキラプトル亜科に分類されると考えられていたが、近年では独自のサウロルニトレステス亜科に分類されている。
他のドロマエオサウルス科に比べて後ろ足の長い軽快な体型をしており、顎の前方に並ぶ歯も大きく発達していた。加えて嗅覚も発達していた事が明らかになっており、優れた捕食者だった可能性が示唆されている。実際、当時共存したアズダルコ科の翼竜(恐らくクリオドラコン・ボレアス)の化石に、サウロルニトレステスらしき歯が食い込んだ痕跡が確認されている(死骸を漁っただけの可能性もある)。
しかし、流石にティラノサウルス科には敵わなかったようで、発掘された化石にはダスプレトサウルスもしくはゴルゴサウルスによる噛み跡が確認されている。
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