概要
ショート・ブラザーズ社(イギリス)の民生用飛行艇「エンパイア」を元に開発され、1938年より王立空軍(RAF)で運用された4発単葉の大型飛行艇。
世界初となるナッシュ・アンド・トムソン社(イギリス)製の動力銃塔を備え、胴体に内蔵した爆雷のラックをウインチで主翼下に移動し潜水艦を攻撃した。
機首の7.7mm機銃を12.7mm(ブローニングM2)に強化した機体もあった。
時期によりマークⅠからマークⅤまでバリエーションがあり、マークⅤはエンジンを信頼性の高いプラット・アンド・ホイットニー社(アメリカ)のツインワスプに換装していた。
第二次世界大戦中、救難、哨戒、爆撃に従事した。ドイツ海軍のUボート乗員からは「空飛ぶヤマアラシ(Fliegendes Stachelschwein)」と呼ばれ、怖れられた。
1959年5月、全機退役。
性能諸元
全幅 | 34.39m |
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全長 | 26.00m |
全高 | 10.00m |
全備重量 | 22,700kg |
エンジン | ブリストル・ペガサス22(空冷星型9気筒 1,010hp)×4発 |
最大速度 | 336km/h |
実用上限高度 | 5,500m |
航続距離 | 4,640km |
武装 |
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乗員 | 13名 |