プロフィール
年齢 | 26歳 |
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乗艦 | タイフーン |
CV | 武虎 |
概要
タイタニア5家族の当主の一人にして、4公爵の一角である。
主に軍事を担当している。タイタニア屈指の猛将で、配下に謀略家がいれば国家を打ち建てる能力の持ち主と言われるが、実際には粗野で思慮の足りない猛将タイプの軍人ばかりが配下に揃っていて、それが弱点とされる。
戦闘では、敵を正面から押し潰すことにこだわっており、猪突猛進型の典型のように思われているが、実際の戦闘では突撃に最大限の効果が出るよう戦力を配置し、状況の変化に合わせてこまめに配置転換を行うなど尋常ならざる指揮を執っている。
部下からは羨望や尊敬の対象となっている。
家族構成は母テリーザ・タイタニアと弟アルセス・タイタニア。結婚はしていないが、幾人もの愛人とその間にできた庶子(相続権なし)が何人かいる。
テリーザはアルセスを溺愛しているが、ザーリッシュは弟の素行と特殊な性癖を快く思ってなく、アルセスも兄を敵視している。
性格は良くも悪くも猪突猛進である。しかし、部下に智謀をめぐらす軍師役や暴走を止めるストッパー役がいないため、それが災いして後に致命的な状況に追い込まれてしまう。
作中の活躍
以下ネタバレです。苦手な人は反転推奨。
テュランジア公国とタイタニアの間で行われたシラクサ星域会戦による影響で、周辺の地域の秩序が崩壊し、反タイタニアを大義名分として掲げ海賊行為を行っていた「流星旗」軍が5,000隻を超える大連合艦隊でプレーゼ星域のタイタニアの物資補給センターを攻め大量の物資を略奪する。
ザーリッシュはこれを討伐する総司令官に任じられ、「流星旗」軍を徹底的に打ち破り、武勲をまた一つ付け加えることになる。
(アニメ版では展開が異なる。)
しかし、その矢先に実弟アルセス・タイタニアが惑星エーメンタールにて反タイタニア派の英雄ファン・ヒューリックを取り逃がし、その挙句に彼の恩人リラ・フローレンツを殺害するという事件が発生。
ヒューリックはこの義憤から躊躇していた反タイタニア派への合流を決意。ウラニボルグに逃げ出そうとしたアルセスを乗艦『オーロラ』ごと抹殺し、今作における『皆殺しの田中』2人目の犠牲者に列せられる。
母テリーザはこれを受けて錯乱し、溺愛していた末息子と仲が悪かったザーリッシュを面罵し、犯人逮捕を命じる。含むところはあるものの、何だかんで母親には弱いザーリッシュはこれに応じざるを得ず、弟の尻ぬぐいも兼ねてヒューリックの捕縛に乗り出す。
辺境惑星バルガシュの売春宿で盛っていたヒューリックを一度は捕縛するが、ドクター・リーの策略と地元の反タイタニア組織の活躍で奪い返される。
ザーリッシュは惑星の砂漠地帯に反タイタニア組織のアジトがあることを突き止め、自らの艦隊を急行させる。
その際、バルガシュ共和国の主権を蔑ろにする
--軍事行動を行うザーリッシュ艦隊を食い止めるべく、急遽出撃したバルガシュ軍160隻をシカト。話し合いにも応じようとせず、さらに降下阻止をしようとしたバルガシュ軍を攻撃、その内の駆逐艦1隻を大破させた--
行為に出る。
これによってバルガシュ正規軍の艦隊司令官トゥルビル少将が最終的にブチ切れてしまい、ザーリッシュ艦隊220隻への反抗に転じる。当初はザーリッシュ側が押していたが、これにドクター・リー率いる新生「流星旗」軍が殴り込みをかけ、『正直じいさん』号の損失と引き換えにザーリッシュが登場する旗艦『タイフーン』を撃墜する。指揮能力の損失により浮足立ったザーリッシュ艦隊は、『タイタニアの犬共等、恐れるに足らんわ!!』と戦闘凶と化したトゥビル少将率いるバルガシュ艦隊の猛攻に遭い、壊滅し去ってしまった。
一方、旗艦『タイフーン』が不時着した先でザーリッシュは生きていて、意気消沈するどころか残った部下を率いてヒューリックらが潜伏する反タイタニア派のアジトを襲撃する。
ヒューリックに白兵戦を仕掛けるが、またしても猪突猛進な性格が災いし、彼に射殺されてしまった。
(今作における『皆殺しの田中』3人目の犠牲者)
このザーリッシュ横死事件により、長きに渡り繁栄を享受してきたタイタニア5家族、その一角が完全に突き崩れることになった。
ザーリッシュ一族の終焉
2人の息子を相次いで喪い、一族に唯一残された母テリーザ・タイタニアは、(元々キてはいたのだが)何を思ったのか、野心家のテオドーラ・タイタニアにそそのかされ「ザーリッシュの遺志を継ぐべく」と称して公爵位を継承するべく運動する。
しかし、当然ながら誰も相手にせず、藩王アジュマーン・タイタニア暗殺未遂事件が起こった際には息子の政敵であったジュスラン・タイタニア公爵の仕業と騒ぎ立てる。これを逆にイドリス・タイタニア公爵に問い詰められ発狂&卒倒し、隔離目的で幽閉されてしまう。
その後、ウラニボルグ事変の最中、藩王の居場所を探していたイドリスとジェスランの2人にアルコール中毒で死にかけているのを発見され、見るに堪えなくなったイドリスに射殺された。
ザーリッシュとアルセスは未婚だった上に、ザーリッシュの庶子も相続権は所持していなかったため、初代藩王ネヴィルの再来といわれたザーリッシュとその一族の系譜はここに途絶えることになった。