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ファン・ヒューリック

ふぁんひゅーりっく

『TYTANIA-タイタニア-』の登場人物で、反タイタニアの主人公的キャラクター(左側の人物・本来は眼鏡はかけてない)。英雄でありながら放浪者になるという不遇の人物。
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声優

cv:小西克幸

概要

 田中芳樹スペースオペラ作品、『タイタニア』に登場する反タイタニア側の主人公。年齢は28歳、エウリヤ軍所属で砲術士官であり、階級は大佐。並びにエウリヤ艦隊司令官代理を務めていたが、政府の意向に反したため退役させられる。にんじん色の髪の毛をした青年で、一見した時に大半の人が受ける印象は、いい加減を絵に書いたような人物である。
 勝ってはならない戦闘に勝ってしまったことが原因で、タイタニアに追われる身となる。一方では反タイタニア派の人間からは、タイタニアに勝利した名将として目を付けられるという、間に挟まれた板挟み状態になってしまった。
 当人にタイタニアを打倒する気は全くなく、寧ろ立ち向かおうと言うのは愚かであると自覚しているため、反タイタニア派からの協力要請には尽く拒んでいる。ただし、リラの死を切っ掛けにして、タイタニアと真っ向から向かうようになっていく。
 同著者の作品『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーと、貧乏ゆえに不本意ながらも軍人になった、用兵家として一流の才能を持つが政治的野心は皆無、見た目がだらしなく私生活も怠惰であるなど、キャラクター設定上の共通点が多い。

性格

 外見通りにいい加減なところがあるようで、エウリヤ軍に入隊した時には、入隊金だけを貰っておさらばするつもりであった(結局失敗して連れ戻されている)。寧ろ面倒なことは避けたいという面もあると思われる。
 その為、タイタニアに一度捕われた際にアルセス・タイタニアから「タイタニアの客将となれ」と言われた時は、拒むことを第一に考えていた(しかし反タイタニア派の人間に拉致されてしまい、そのせいで逃亡者と確定されてしまったが)。またアニメ版では、流星旗軍の指導者ドールマンから反タイタニア派の総司令官を要請された時も拒み、すたこらさっさとに逃げている。
 好きな食べ物はオムレツであり、良く注文している。また漫画版ではオムレツを食している時に邪魔されるの大嫌いである。また、女性関係には気を付けており「美人は信用しない」とリラ・フローレンツに言っている。
 タイタニアに対する憎悪の様な感情は無いようで、刃向おうとも思ってはいない。刃向うだけ馬鹿だ、とまでは言わなかったものの、利口ではないと考えているのは確かである。ただし、リラの死を切っ掛けにして、アルセスを殺す等の怒りの感情を持った。
 コミックス版では賢明というより狡猾、不真面目というより不良といった性格になっている。

軍人としての手腕

 いい加減そうに見えるが、砲術に関しての技量は高い。いい加減な気持ちで軍隊入りしたとはいえ、軍隊生活の中で砲術面で才能を見出したために、エウリヤ軍に入隊してから僅か3年で大佐までに昇進を果たしている。この砲術技術は、後々の戦いでも真価を発揮しており、ケルベロス会戦やアルセス暗殺、惑星バルガシュでの戦闘、といった戦いで活躍している。
 また、艦隊指揮官としても有能と言って良い。初陣のケルベロス会戦では、タイタニアよりも圧倒的に不利な戦力でありながらも、ワイゲルト砲の大量使用と言う奇抜な戦術で大逆転を成功させ、見事に撃退している。
 アニメ版では、ワイゲルト砲を確実に命中させるためにタイタニア艦隊をギリギリまで引き寄せるといった描写があり、後方の退路を断たれる危険性に脅かされながらも見事に攻撃の時期を掴んだ、ヒューリックの忍耐力の強さが見て取れる。
 他にも段取りを組んだ罠を張り巡らした戦いもこなしており、バルガシュにおける「いんちき戦争」でその手腕を見せた。航路局の海に関する海流データを偽造した上で、自然とタイタニアに渡るようにした。海流や地形のミスリンクで混乱したところに、爆雷攻撃を仕掛けてタイタニア艦隊を海から叩き出すなど、計算付くしたものである。(なお、リー・ツァンチェンの手助けの可能性もある)

経歴

エウリヤ軍入隊まで

 元来は客室乗務や、貨物船の事務員を務めており、その後も惑星カフィールの商館で事務員といった「雑務に追いまくられる人」であった。しかし、乗っていた商船がタイタニアに拿捕され、4年間の収容所生活を強いられてしまう(アニメでは1年間)。
 婚約者がいたものの、帰って来た時には他の男と結婚しており、気付ば自分は無職になっていた。この事からタイタニアを良く思っていない模様(増悪しているわけではない)。その後、職探しの末にエウリヤ軍へ入隊する(と見せかけて入隊金だけを貰って行こうとして失敗)。そこで以外にも、砲術の才能を示して、25歳から28歳の3年間で軍曹から大佐にまで昇りつめた。

ケルベロス星域会戦から退役まで

 ケルベロス星域会戦に際し、本来の艦隊指揮官が急病になったという理由で、急遽、司令官代理に指名されてしまった。政府の意向としては、ヒューリックらを若手士官の造反や反乱と言った行為に仕立て上げたうえで、自分らは予めタイタニアに組する予定であった。
 しかしそうとは知らないヒューリックは、取り敢えず勝つことに専念する事となる。幕僚としてミハエル・ワレンコフ中尉と、情報参謀にルイ・エドモン・パジェス中尉を起用した。その他に砲術士官の経験からワイゲルト砲を大量に揃え、史上初のワイゲルト砲戦法を考案する。
 アリアバート・タイタニア上級大将率いるタイタニア艦隊と戦端を開くが、序盤戦は集中砲火で蹴散らされるなどしてエウリヤ艦隊の前衛が半数以上壊滅。しかし、それも織り込み済みであり、タイタニア艦隊を引き寄せる事が肝心であった。
 半包囲の態勢に敷かれてしまい、あわや包囲殲滅されるかと思ったが、ヒューリックの用意した伝家の宝刀たるワイゲルト砲が炸裂。なまじ包囲して命中しやすい距離だっただけに、タイタニア艦隊は大損害を被って退却した。(原作では600隻もの艦船を失い、10万人以上の将兵が戦死)
 結果として大勝利を収めたヒューリックであったが、いざ帰還してみると待っていたのは指導者の「馬鹿者、何故勝ったのだ!!」という怒号であった。元々はタイタニアに帰順する予定だっただけに、予定外の大勝利を収められてしまい計画をぶち壊されてしまった為であった。
 この様に理不尽な責任を追及されてしまった挙句、責任を取らされる形で強制退役(退職金は貰ったが)させられ、エウリヤを追放されてしまった。英雄でありながら無職になるというまさかの立場に置かされることとなったのである。
 また同時に、200年間戦争で負けたことが無いタイタニアに、ケルベロスの戦いで勝利したことで、周囲の反タイタニア派の人間達を過剰に反応させた。「俺達だってタイタニアに勝てる」という錯覚に陥ることとなり、特に流星旗軍に属する宇宙海賊たちは勢いに乗って、商船狩りやタイタニア船の襲撃を活発化させている。
 さらに、タイタニアを破った英雄であると誇張に宣伝されて行き、勝手な期待を過度にかけられる羽目になるうえ、時として反タイタニアの総指揮を執ってくれとまで言われてしまう始末であった。



余談

 関係ないが、「狄判官」と言う人が活躍する小説を書いた中国通のオランダ人で、「ファン・フーリク」と言う人がいる。

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