『Go!プリンセスプリキュア』のシャットとトワイライト/紅城トワ/キュアスカーレットのカップリングタグ。
概要
第13話において、ディスピアに謁見中のシャットとロックの後から進み出るトワイライトに対し、シャットはトワイライトに一目惚れした。
その時、彼はまだ素性に気付かず、黒い薔薇を投げつけるが受け止められてしまい、ディスピアとの会話で娘である事を認識し、驚きの表情を浮かべた。
その後2人は、はるか達が訪ねた錦戸氏の元に向かい、そこで彼女達と対峙した。
その時、トワイライトは持っていた黒いキーをシャットの鍵穴に挿入。
すると黒と紫のスパークが迸り、シャットは恍惚とした表情を浮かべた。
「力が、力が溢れる!!」
そしてシャットはパワーアップしたゼツボーグを出現させ、プリンセスプリキュアを苦戦に追いやった。
最終的に敗れ、トワイライトに力を授かりながらも敗れた事を悔しがるシャットに対し、「焦る必要はなくってよ」と言い放ってトワイライトは退散し、シャットも後を追った。
帰還後、テラスで佇むトワイライトをロックと見つめ、「こりゃウカウカしてられないんだね」と言うロックの側で鼻の下を伸ばして「本当にお美しい」と呟き、ロックを呆れさせた。
それはさておき、この第13話によってトワイライトとシャットの間に完全な主従関係が成立したと言える。
ただ、この第13話のときのシャットの表情があきらかに日曜のさわやかな朝には似つかわしくないもので、美を好むシャットからすると生き恥レベルとしか言えないものでもあったのだが・・・ しかしどうやらこれは生まれて初めての感覚にびっくりしたからのようで、二回目以降はクールな表情でカッコいいポーズつけてたりするくらいの余裕を見せていた。
しかし第21話でプリンセスプリキュアとカナタ王子によってトワイライトがカナタの妹トワに戻った時は激しく動揺しており、続く第22話でトワが第4のプリンセスプリキュア・キュアスカーレットに覚醒したことでシャットがどのような行動をとるのか注目されていた。
第25話で気分を紛らわせるために旅をしていたシャットは、偶然楽しそうにしていたトワの姿を見て「あれは…元トワイライト様!」と八つ当たり状態でゼツボーグを召喚し襲い掛かってきた。
シャット曰く、トワは「可愛さ余って憎さ百倍」とのこと。
しかし、キュアスカーレットに変身したトワを見るや「美しい…!」と認めてしまい、ゼツボーグが浄化された時も「やはり美しい…!」と言ってしまうあたり、未練は相当残っているようである。
ちなみにトワに戻った後、シャットは彼女を「トワイライト」と呼んでおり、以前のように様付けでは呼ばなくなった。
第27話では初心に戻り、未練がましい感情を切り離そうと特訓をしていたが、その直後に再びスカーレットに変身したトワの姿に心を揺さぶられたが、特訓の賜物かそこまで取り乱した様子は見せなかった。
それから暫くはロックの暴走、クローズの復活と言ったトラブルでこの二人に焦点は当てられることは無かったが、クローズの復活直後の32話OPでは、キュアマーメイドではなく、キュアスカーレットと対峙するような構図に変化している。
この様に、公式でもこの二人の因縁については強く意識されているようで、二人の決着の行き着く先を予想してはやきもきしている視聴者も多い。
関係者の見解
日野聡(シャット役)榊原良子(ディスピア役)
『アニメージュGo!プリンセスプリキュア増刊号』
『アニメージュGo!プリンセスプリキュア増刊号』のディスダークの座談会でシャット役の日野は
「もともとシャットは美しいものがスキなので、その対象がトワイライトさんになり、恋をしてしまった。それだけのことです!!」
と美しいトワイライトにシャットは恋をしていると解釈した。
クローズ役の真殿にもシャットは絶望集めるよりも美しいものを愛でるほうが重要なのではと指摘されている。
またディスピア役の榊原は
「シャットは、自分の醜悪な部分を知っているからこそ、派手な格好をしたり、美しいものに憧れたりするんでしょうね。欠けた心を埋めるためにね。劣等感を持っていなかったら、こんなに美を求めないと思うんです。」
とシャットは自分の醜い部分を知っているから派手な格好をして美しいものに惹かれているのではという自身のシャット像の見解を出したが、シャットがトワイライトに心酔しているのも自分にはない美しさで自分の心を満たそうとしているのもあるかもしれない。
日野は今後の希望として
「そして僕としては、最終的にスカーレットさんと結ばれてほしい!」
と最終的にシャットはスカーレットと結ばれてほしいとコメントした。
もしくは
「技を食らって「ドリーミング」じゃなくて、想いが成就して浄化されるのもいいと思いませんか!?」
とシャットワが成就してからシャットが浄化するのもいいと発言した。
日野が望むような展開になるか、今後の話に注目である。
結末
かくして関係者内外から注目を浴びたこの2人、誰も予想だにしなかったろう方向からまさかの伏兵が現れたりしつつ物語は佳境を迎える。
決戦を間近に控えた46話では彼らのほぼ最後の絡みが描写された。
紆余曲折の末とうとうディスピアからの粛清を免れないと判断したシャットは、トワたちが作った美しい雪の城を見て自らの悲惨な現状を相対的に認識してしまう。
「トワイライト。思えば貴様との出会いが私の運命を狂わせた。貴様がいなければ私がここまで落ちぶれることはなかった!」と怒り狂うシャットに「人のせいにして八つ当たりする姿は美しくない(要約)」と説得するプリキュア。
キュアフローラの案で敢えて止めを刺さず救済する方向を選び、更にキュアスカーレットは単身ボロボロの彼に駆け寄り
「トワイライトは孤独で人の事を考えない人間でしたわ。気高く尊く麗しく……ただそれだけで良いと」
「でも、今の私は違います。暖かくて大切な物をたくさん頂きましたから」
「それを守るために強く優しくある姿、それが美しさだと今は思っています」
「変わりましょうシャット。私と一緒に」
美しさを求めた者同士だからこそ分かること、そして自分なりの正しいと思うことを精一杯伝える。
和解とまではいかずとも何かしら残るものはあったようで、その後シャットはディスピアの操り人形にされたロックを叱咤するなど、自分や仲間の想い(作中で言うところの『夢』)を無駄にしないよう生き抜く決意を固めた。
なお決戦後はそれぞれ住む世界が異なっているため、まことに残念ながら結ばれてはいない模様。