SHADOW TOWER
同社の処女作『キングスフィールド』と同様の一人称視点ARPGだが、出現する敵モンスターの数が有限なので、いわゆる「レベル稼ぎ」が不可能と言うシステムが特徴。更にドロップアイテムはランダムドロップなので強力な装備を取り逃す事も多い。もちろんモンスター自身も強力な攻撃手段を持つ者や罠に嵌めてくる者など多種多彩である。
加えて回復アイテムやそれを入手する為の通貨も有限。装備には耐久値があるが、修理費は自らのHPで支払わなければならないなど、シビアな取捨選択を迫られる難易度の高さで知られている。
ストーリー・世界観も同社作品の例に漏れず、陰惨なダークファンタジーである。設定やゲームシステムでの扱いは異なるが、後の『デモンズソウル』、『ダークソウル』で重要な要素となる「ソウル」という概念の初出作品でもある。
pixiv上では実質的なヒロインにあたる女性型モンスター「闘鬼ルルフォン」のイラストが多く描かれている。
ストーリー
イクリプス大陸にある聖地ゼプター。かつてこの地を治めていた国王ルード一世は「単眼の王冠」の力で覇者となったものの、やがて王国は巨大な穴を残して消滅。王冠は王直属の七騎士によって回収され、穴の上に築かれた塔へ厳重に封印された。
長い歳月が過ぎ、ゼプターは平和な街に生まれ変わっていたが、突如として再び闇に襲われる。その場に居合わせた主人公は、謎めいた老婆から「住民たちの魂が怪物たちに喰われ、闇に囚われている」「怪物は塔の力を持つ武具で無ければ倒せない」事を聞かされる。彼は恩人だった宿屋の主人の魂を救うべく頼りない短刀一本を手にして、地下に聳える暗黒塔へと潜っていく。
SHADOW TOWER ABYSS
ゲームシステムは前作のものをほぼ踏襲しているが、世界観が中世から現代に変わっており、それに伴い新武器種の銃が登場した。この銃がやたら強力なので難易度は下がっているものの、やはり一般的なゲームよりは難しいと思われる。
ルルフォンも前作とは設定が異なる別人として再登場している。