プロフィール
「フン、奴はオスティナートの楽士の中で最弱。動揺には値せん」
キャラクター像
『メビウス』の創造者μ(ミュー)に協力する、執拗反復(オスティナート)の楽士たちの1人。
影とナイフを自在に操る能力を駆使してメビウスに対する反逆者を誅殺する、正義のヒーロー。
楽士の中でも戦闘に特化した能力を持っているため、μ(ミュー)の護衛役としての役割も担う。
『奴は我々楽士の中でも最弱・・・』など、どこかで聞いたような芝居がかった言動が多く、周りが反応に困ることも。
シャドウナイフという名前や外見、その能力に至るまで、現実で数年前に流行ったアニメそっくりだという指摘もある。
帰宅部との敵対時は、「自らとは異なる正義を掲げる者」そして何故か「身体が大きい」という理由で鼓太郎に執着を見せる。
自らの拠点とするランドマークタワーでは、手下のデジヘッドを使って捕らえた生徒たちに拷問まがいの行為を繰り返しており、その事について「悪への断罪」「これこそが真に為されるべき正義」だと語るが…。
エクストリーム帰宅部
第99話にて、まさかの打ち切り一話前にして水口茉莉絵と共に初登場である。目が死んでる。
ちなみに出番は1コマだけである。不憫。
関連タグ
同じ楽士
以降、ネタバレが記述がされています。 |
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「僕は正義を守るシャドウナイフだ・・・。惨めな山田大樹であるはずがないんだ!!」
本名は山田大樹。
現実では、小柄な体格と弱気な性格ゆえに酷いいじめに遭っていた少年。
暴力を以って悪を裁く深夜アニメのダークヒーロー『シャドウナイフ』に傾倒していたのは、単なるアニメ好き以上にその現実からの逃避の意味合いも強い。
メビウスに来てからは、「いじめられ逃避するだけの惨めな自分の否定」という願い故に、自らが焦がれたヒーローと同じ容姿と能力を手に入れ、その強い想念と戦闘力を見込まれて楽士に誘われた。
初対面から特に鼓太郎にこだわった理由も、そのいじめっ子たちを髣髴とさせる大きな身体と粗暴とも取れる押しの強い性格ゆえである。
拷問していた生徒たちは現実で彼をいじめていた連中であり、これはシャドウナイフとしての断罪である以上に、山田大樹としての復讐でもあった。
そんな連中への怒りと嫌悪を露わにしながらも彼らを助け、自らの復讐を「弱い者いじめにしか見えない」と言い切った、「自らと異なる正義を掲げる者」である鼓太郎を「更なる悲劇を容認する悪」だと断じ、ランドマークタワー屋上で両者は激突することになる。
戦闘後、悪と断じた相手に敗れて『シャドウナイフ』としてのアイデンティティが崩壊したことで錯乱状態となり、踏み込んで自分の真実を告白しようとした鼓太郎の言葉を、彼に自分をいじめた連中の姿を重ねて拒絶、その直後に後ずさって行った屋上の縁から足を滑らせて墜落死した。
その一連の流れは、周囲の悪意と己の弱さによって破滅の断崖へと追い込まれていった彼の人生そのもののメタファーとも言える。
事前情報では如何にもお笑い枠の様な扱いだったシャドウナイフの陰惨な背景とやり切れない結末は、それまでの展開で「敵である楽士とも何だかんだで和解できる」と刷り込まれていたプレイヤーに対する完全なる不意打ちであり、その多くに衝撃を与えた。