CV:STEVE YAMASHITA
概要
ある条件を満たす(ノーコンティニューかつ6回以上のストレート勝ちを取っている状態でアステカを倒す。但し、途中1回でも乱入対戦をすると無効)ことで戦うことが出来るカイザーナックルの隠しボス。
ただでさえ難易度の高いことで有名なカイザーナックルで、凶悪な中ボスであるゴンザレスと大ボスであるアステカを倒した末に登場する。彼を倒す事で晴れてエンディングが見られるため、本作における実質上のラスボスである。
無論、その性能は一言で言えば前座の2人をはるかに越える鬼畜性能であり、3方向に飛んでいく上に相手の飛び道具を貫通する飛び道具や、ガードされても先に動けるスライディングをはじめとする隙の無い攻撃に晒され、初見ではダメージすら与えられずに完敗することもざらである。
一応「立ち上がりに足払いを重ねられると対応できない」という攻略法自体はあるが、コイツに限ったことではないしそもそも誰がコイツを転倒させるんだという点がクリア出来ないので攻略法とは言い切れない
武龍の強龍気斬にだけは釣られてしまう(キャラの位置から右上空に弧を描いて攻撃しつつ元の位置に着地する技、ジェネラルは位置を誤認してそれに合わせて上に攻撃を振ってしまうので反確が取れる)、「二段ジャンプを認識出来ないので攻撃を空振る」など明確な弱点といえばそのくらいだが、それでも相手の選んだ技によっては普通にヒットしてハメられる(特に連続スライディングやオーラ飛ばしを選ばれたら、上記の対策は全て薙ぎ払われる)事もあるので「武龍なら余裕」「空から攻めれば余裕」というより「そうやってパターンハメしてようやく勝負の土台に乗れる」だけである。
詳しい性能とかはここに載っているので参照のこと。→KAKUGE.COM-ジェネラル
そのあんまりな強さのお陰で、かのゲーメストも「気合で何とかしてください」や
「今後の格ゲーにこんなラスボスが出ませんように」と、攻略を放棄する始末であった。
プロフィール
名前 | ジェネラル |
---|---|
格闘スタイル | データなし |
生年月日 | データなし |
出身地 | ? |
星座 | 獅子座 |
血液型 | B型 |
性格 | 冷静沈着、人の上に立つ資質をすべて兼ね備えているかのように、常に自信に満ちあふれている |
欠点 | どんな状況下においても“午後のお茶の時間”だけはとる(これさえなきゃいいんだけどね) |
趣味 | 午後のお茶の時間をゆっくり楽しむ |
嫌いなもの | 午後のお茶のくつろいだひとときを邪魔されること |
高圧的な人を見下した態度、私情をはさまぬ冷酷な判断力・・・。
彼はどんな戦場からも仲間を連れ、生きて帰ってきた。
傭兵たちは尊敬と崇拝と、恐れを込めて彼を呼ぶ
“エビルアイズジェネラル”。
その目で見られたら、誰一人として生きているものはいないという
邪眼を持つ将軍と。
(芸文社『SUPERGAMERS』1994年12月号より一部抜粋)
名前の由来
ジェネラル(General)という名前だが、最初に挙げたようにGeneralには将軍という意味もあるため、本名がある可能性も無きにしも非ずである。またファンの間では、その反則的な強さと後述する黒幕の台詞から「最強の尖兵」と呼ばれ親しまれている。
性格
その鬼畜を通り越した強さのジェネラルだが、
その性格は非常に冷静かつ紳士で、勝ち台詞からもそれはうかがい知れる。
「女性の身で戦いとは、感心しませんな。近頃の女性はやんちゃで困る」
「もっと頑張らないとこの私を倒すことは出来ないぞ」
「この辺で引き揚げさせて貰うよ。私も少々疲れたし、そろそろティータイムなのでね!」
…まぁ、苦労して辿り着いて一方的にフルボッコにさせられた側からすればその余裕な態度もまた憎らしいけど。
更にマルコ(白兵戦用の人造兵器の貴重なサンプルという設定)のエンディングでは、
彼の夢である「人間になる」事を叶えてあげ、しかもその時の台詞にも
「たまには良いではないか。夢、憧れ、それらを手にするための努力を彼はしたんだ。
怪物が人間になる?ふっ…子供じみたおとぎ話だ
だがこんな世の中、おとぎ話が現実になってもいいとは…思わないかね?」
という見事なまでの人格者ぶりをも披露してくれる。
圧倒的なまでの強さを持った反則ボスなのは確かだが、彼もまた一人の人間なのであり、寛大な心と海よりも深い人情を持ったパーフェクトソルジャーなのである。
彼の最も有名な勝ち台詞である「I'm a Perfect Soldier!」は伊達ではないのだ。
「ふんっ青二才が!その程度でこのジェネラルを倒せると思うのか!身の程知らずめがっ!」
という勝ち台詞もあるが、これもまた彼なりの人情だろう。
黒幕について
彼を撃破した後のイベントで、真の黒幕らしき人物(両肩に肩章があるガンダムのシャアの様な赤色の軍服を着た金髪ロン毛の男性で、立ち位置的にも北斗の拳のシンや餓狼伝説のカインに似た系統の美形悪役と思われる)が巨大モニター上に現れ、ジェネラルの撃破に驚きつつも「奴は尖兵にすぎん」と断言した。
ただでさえ強いのレベルを超越した彼の上司ってどれ位なんだろと突っ込みたくなるが、残念ながらカイザーナックルはこの1作のみで終わってしまい、結局この黒幕がどういう奴なのか、どれだけの強さなのか判明することはなかった。だが、もしも続編が作られていたら、ジェネラル以上の強敵として登場していたことであろう。もっとも、ゲームバランスの調整見直しによって性能は本作のジェネラルより抑えられてはいるだろうが。
余談
・「実際に対決させると中ボスのゴンザレスの方が強い」と言う話もあるが、これは有名なデマで、 改造ツールでゴンザレスを使用すると対ゴンザレスを想定していないCPUジェネラルにそう難しくなく勝てることや、MUGENのゴンザレスがアッパー調整されているために広まったもの。 実際にゲームの性能で戦うと、永遠に無敵を継続させられるジェネラルが無敵に隙のあるゴンザレスを圧倒する(無論、改造ツールを使わない限り戦わせる事は出来ないが)。
・彼の無茶苦茶な性能については、元スタッフが個人的に立ち上げていたサイト『KK MANIAX』(現在は閉鎖)によれば「仕様書に『好きにして』と書いてあったのでプログラマーが好きにしたら慈悲の欠片もない凶悪な性能になった。飛び道具の隙が全く無いのは、モーションを設定するのが面倒だったため」とのこと。
・キャラクターモデルについては『ストII』のベガを参考にした事を暴露している。
余談だが『ストII』のベガの元ネタとなってるのは『力王』に登場する鷲崎……でさらに鷲崎の元ネタが『帝都物語』の加藤保憲である。加藤保憲は作品によって異なるが陰陽道や超能力を駆使して暗躍する魔人であり、そう考えるとジェネラルがまだベガが飛び道具やテレポート能力を格闘ゲームで使っていなかった頃(※)にそれらを駆使してプレイヤーを圧倒していたのはある意味必然だったのかもしれない。
※カイザーナックルの稼働は1994年。対するストリートファイターZEROの稼働は1995年であり、それ以前のベガは突進技しか使っていない。映画「ストリートファイターⅡMOVIE」の放映は1994年8月6日なので、サイコパワーを多方面に駆使して暗躍するそちらのベガを参考にした可能性もある。なお、この映画の監督は「ベガはリュウとケンがふたりがかりでも倒せない」という旨の発言もしている。実際は上記のような作り込みの甘さによる圧倒的な性能の数々なのだが、奇しくも映画版のベガのような圧倒的な強さを得てしまったとも言えるのは何かの因果かもしれない。
関連イラスト
関連タグ
カイザーナックル タイトー 隠しボス ラスボス 最強 バランスブレイカー パーフェクトソルジャー
共通点がある他ゲームのキャラ
『アルカナハート』シリーズの隠しボス。醸し出す強烈なエロスとジェネラル並みの凶悪さに定評がある。ただし、こちらはプレイアブルキャラの性能も高く、回復能力はあるが防御力が最低クラスで再戦する度に体力が減少する救済措置もあるため、相対的に見ればジェネラル程の脅威はない。
東方紅魔郷の2面中ボス。「特技がテレポート」「攻撃手段が3WAYショット」「イメージカラーが緑色」といった共通点から、通称パーフェクトフェアリーと呼ばれるネタが存在する。発端はMUGENで作成されたキャラクターと思われる。