CV:ケリー・シェルダン(Kelly Sheridan)
概要
シリーズ初の開幕前後編と最終回前後編の計4話にメインヴィランとして登場した。その間にもトワイライトスパークルを監視する目的でちょくちょく登場するシーズン5のラスボスである。
一見すると普通のユニコーン。しかし、作中最強の魔法能力者であるトワイライトと互角以上の接戦を繰り広げるなど、計り知れない実力を有している。
元々は共産主義的な思想で村を統一する村長として生活をしていたが、トワイライトらの登場で悪事が露見。逃亡を余儀なくされ、以後、彼女に復讐する機会をうかがっていた。そこで、歴史改変をした世界に彼女を送り込んで再び追い詰めるも、説得され改心。村人たちとも和解を果たす。
改心した現在は精神的にも落ち着き、髪型も変えてトワイライトらと行動を共にするようになる。
出会い
エクエストリアの辺境にある小さな村で村長をしている時、調査にきたトワイライト一行と遭遇。
この村は共産主義的な思想で統一されており、一行は村人らの態度に不信を抱く。そこで、スターライトは洞窟に全員を誘い込みキューテーマークを奪取。小屋に閉じ込めて思想統一テープを1日中聞かせることで心身共に疲弊させ洗脳を試みる。
しかし、スパイとして送り込まれたフラッターシャイに水をかけられ、自らのキューティーマークが露見され、村民に取り囲まれるも魔法で脱出。メーン6のマークを持って逃亡を図るが失敗して、洞窟の奥へと姿を消した。
監視
だが、密かにポニービルに潜伏しており、その後はトワイライトへの復讐のため彼女を秘密裏に監視して、彼女の生い立ちやキューティーマーク誕生の経緯を探っていくことで、壮大な復讐計画を進めていく。
最後の戦い
講演から帰ってきたトワイライトと再び対峙。ある魔法で彼女をメーン6誕生の原因にもなったソニックレインブームの時間に送り込んでレインボーダッシュを制止することで歴史の改変に成功。トワイライトは、歴代のボスヴィランが征服・侵攻している世界に遭遇することになり、精神的に追い込まれていく。そこで、グリマーを無理やり改変した世界に連れて行き、すべてが争いの為に廃墟と化したエクエストリアを見せつけられ絶句することになる。
今度はスターライトが自らの少女時代に連れて行く。そこには唯一の友人だったサンバーストにキューティーマークが出現したことで彼が魔法学校に転校して二度と会えることができなくなり、涙でその光景を見ていたグリマーの姿があった。
これが、キューティーマークを逆恨みして、誰もが平等な世界を目指していた理由であった。
感情が爆発したグリマーに対してトワイライトは自らの友情の重要性を説き、グリマーも涙ながらに改心。これにより時間軸は元に戻り、二人は元の世界に帰っていった。
その後、トワイライト達や村人たちのキューテーィーマークを奪った事を始め己の所業を後悔し、「自分のしたことに弁解の余地はない、どんな罰でも受け入れる」と告げた。
だが、トワイライトは「貴女はこの国をよりよくできる才能を持っている、だからこそ友情を学んでその才能を役立ててほしい」と告げ、グリマーもそれを承諾。
改心したグリマーはポニービルの住人と歌いながら晴れやかな笑顔を見せていた。
冷酷な独裁者となった彼女に必要だったものは、自分の思想に共感する同士ではなく、自らの哀しみを理解し、共に歩んでゆく親友(とも)だった。彼女もまた、友情を見失い、友情に彷徨った哀しいポニーだったのである。
その後
トワイライトの生徒として、普段はトワイライトの城に泊まり掛けているようである。(ただ、時折ヴィランらしいブラックな発言をするなど全部が全部懲りてるわけではないようであるが...)
クリスタリングに参加するため一行とクリスタル帝国に向かった先でかつての幼馴染であり過去の騒動のきっかけでもあったサンバーストと再会する。
スターライト自身が過去の行いを明かしたくない後ろめたさからお互い打ち解けられなかったもののクリスタル帝国に起きた危機を協力して解決したことによって和解。
旧友と再び親友になれたことでグリマーの長年の思いが報われた。
ポニーヴィル住民との新たな親友作りに廻る中、トリクシーと出会う。
お互い似た境遇を持っていたことから意気投合するがトワイライトはトリクシーに疑問を抱いていたため否定的な態度を取る。
周囲の評価を改めてもらいたいトリクシーの心情を知ったグリマーはショーの助手となるも、トワイライトが介入したためトリクシーは勢いで対抗意識をぶちまけてしまう。
グリマーはこれを「自分を利用するため友達の振りをした」と解釈しトリクシーから離れるが、トリクシーは涙ながらにスターライトに対して本当に友情を抱いていたことを知ったトワイライトに告げられ、すんでのところでショーを成功させる。
お互いの誤解が解けて改めてトリクシーと親友となった。
S6E25ではかつて統治していた村の祭りに招待されていたが、拒絶されるかもしれないという恐れからトリクシーと一緒に村を訪れた。だが、住民はグリマーを拒絶するどころか歓迎しており、こぞってフェスティバルの運営管理について彼女に助言を求める。だが、過去に自分が住民にした仕打ちからの罪悪感からリーダーシップを嫌悪し、途中でポニービルへと逃げ帰ってしまう。
ポニービルへと帰ると、様子がどうもおかしい。後に、ルナの決死の通達で復活したチェンジリングの手でmane6、プリンセスらが誘拐されたことに気付いたグリマーはトーラックス、トリクシー、ディスコードとともチェンジリングの拠点へ乗り込むことなる。
グリマーは自身の嫌悪するリーダーシップを発揮することを恐れるが、囚われた師匠を、友人達を助けるために玉座の間を目指す。
敵の策略で味方が一人ずつ脱落する中、ついに玉座の間へ辿り着いたグリマーはクリサリスと対峙し、愛を貪る必要のなくなったトーラックスから学んだことを活かし、クリサリスにチェンジリングたちに生き方を変えるよう説得を試る。だがクリサリスは彼女の説得にも耳を貸さず、反逆者であるトーラックスから見せしめに愛を吸収しようとする。だが、グリマーはその愛を全て渡すようにトーラックスに指示する。結果、眩い光とともにチェンジリングたちが覚醒。爆発とともに玉座は崩壊した。
その後、敗北した彼女に対してクリサリスに「自分と同じように手を取り合って前に進んでみないか」と手を差し伸べるが、クリサリスは改心することなく復讐を誓い逃亡した。
その後は村人たちに真正面から向き合ってフェスティバルに参加し、つかの間の平和を楽しむのであった。
S7では上記の功績を讃えられ、セレスティアから勲章を授与され、トワイライトの下から晴れて卒業を果たした。
モードパイとはお互いの趣味の凧と岩石を通じて友達となった。なお、実は両者はS5以前に面識があったことが判明する(と言ってもグリマーの質問に対してただモードが答えただけだが)。
S8にて、トワイライトが創設した学校、Schhol of friendship(友情の学校)のスクールカウンセラーに就任。当初こそ半ば閑職のような役職に異議を見いだせずにいたが、コージィ・グロウとCMCのトラブルを解決したことでスクールカウンセラーとしての役職に誇りを持つようになった。
S8E25ではエクエストリア中の魔法が消える事態に対して、自身は万が一の為に学校に残るが、魔法が消えたこと自体真の黒幕の思惑に過ぎず、自身も捕えられて黒幕に利用されてしまうが、サンドバーらYoung6の決死の行動により救出された。
S9ではトワイライトの統治者就任に伴い、学校の校長に就任する。その一環で自らの負担を減らすべく副校長を立てようとするが、自分に役職がすでに用意されていると勘違いしたトリクシーが騒ぎを引き起こしてしまい、腹を立ててトリクシーを一喝してしまう。
その後、トリクシーが副校長職を辞退したのと共に、彼女のアドバイスで新たにサンバーストを副校長に指名し、トリクシーを自身の以前の役職であったカウンセラーに任命した。
だが、そんな忙しい日々もつかの間、ディスコードの魔力をも吸収し、復讐鬼となったクリサリスの暴走を通達され、愛する生徒を、親友の幸せを守るため、決死の覚悟でクリサリスに挑む。
当初こそ地の利を生かして有利に立ち回るも、S9にて積み重ねてきた魔力の前では到底敵わず敗北を喫して捕えられてしまう。だが、ティレックがディスコードの挑発されて放った攻撃に乗じて脱獄。
セレスティア、ルナ、そしてディスコードと共に殿を務めた。その後は敗北して再び檻に戻されてしまうも、トワイライト達に戦況が傾くと同時に脱出。一同の勝利を見届けた。
その後はトワイライトの戴冠式に出席し、自身とスパイクで作成した思い出の本をプレゼントした。
未来の世界でもサンバースト、トリクシーと共にschool of friendshipの校長を務め続けており、成長したCMCと共に後進の育成に勤しんでいるようだ。
エクエストリアガールズ
サンセットシマー「プリンセス・トワイライト、貴女なの...?」
「いいえ、スターライトグリマーよ」
エクエストリアガールズTVSP「Tales of cantelot high(キャンタロット高校物語)」にて、ついにサンセットシマーとの夢の共演を果たす。
劇中ではトワイライトの指示を受けてエクエストリアに戻ってきたサンセットに自分を人間世界に連れて行ってほしいと懇願し、サンセットと共にEQG世界に来訪。なお、師であるトワイライト同様、ポニーと人間の体に戸惑っていたものの、終盤ではほぼ慣れたようで、アクロバティックな動きも披露した。
二次創作において
上記の通り、元ヴィランでありながら最終的に改心し一同の味方になった事や、まだヴィランらしさの残る物騒なセリフ群も相まってファンからの評価は高い。
S5E2でトワイライトが自らを説得した際に逆上して「QUIET!!」と叫んだ時の顔がシュールだったため、ファンの間でちょっとしたミームになった。
Quiet!!
国内ではトワイライト達より年上であるような描写に加え、元の共産主義的な思想になぞらえて共産おばさん呼ばわりされることも。
余談
演者のケリー氏は1992年制作の「My Little Pony Tales」でメインキャラクターのメロディを担当している。他にも「G3」ではコットンキャンディ、「G3.5」ではチアリーとMLPの歴代キャラクターを演じている。
また、ケリー氏は企画時にはトワイライト役としてローレン・ファウスト氏に推されていたという経緯がある。彼女が負のトワイライトたるスターライトを演じるのは、ある意味必然だったとも言えよう。
関連イラスト
関連タグ
マイリトルポニー(キャラクター) ヴィラン メイン 哀しき悪役
表記揺れ:StarlightGlimmer starlightglimmer
サンセットシマー ...シーズン6以降のタテガミ・立ち位置が似ていると指摘されていた。そして「Tales of canterlot high(キャンタロット高校物語)」にてついに共演を果たした。