スバル(電童)
すばる
機械帝国ガルファ第二皇子でアルテアの弟とされる。金髪赤目の少年。年齢は13歳。額にはガルファとしての身分を示す印を施されている。
ゼロを引き連れ洗脳水槽でアルテアが調整中に現れたのが初見である。
皇子として扱われていたが、実際にはアルテアにもしもの時があったときに騎士GEAR凰牙を代わりに操縦させる為のスペアとして見い出された惑星アルクトス人であり、アルテアとは血縁関係ではない。
意外にも植物が好きで、後述のマンションでは観葉植物を多数置いていた。
腕に傷跡があるため、普段は長袖で隠している。この傷は幼少期からあるものであり、いつできた傷かはスバル本人もわからなかったが、これが後に重要な役割を果たすことになる。
独裁国家の皇子として育てられ、喋り方も古色蒼然且つ剣呑な性格。螺旋城E-078の崩壊後、7体目のデータウェポン捜索と凰牙奪還の任を受けベクターで複数の機士らと地球圏へ。高層マンションへと移り住み、人間観察を行う。
ゼロを信頼しており、凰牙を受け継いだ草薙北斗に嫉妬と嫌悪感を抱き、西園寺邸に保管されていた白のギアコマンダーを使い召喚を試みるも、GEARの適合性の低さから操縦権を奪い返される。
今度は戦闘直後の北斗を拉致。洗脳カチューシャを用いて記憶を改竄させて懐柔させる策に切り替える。自分を友人と思い込んだ北斗と生活することになるが、洗脳したとはいえ初めての同年代の友人との日々の中で次第に安らぎを得るようになっていき、しかも洗脳が不完全なのか、肝心な場面で北斗が相棒である出雲銀河の名を口に出す為、彼にも嫉妬の念を露にする。
だが、二人の仲を裂く計画も寸前で北斗の洗脳が解けてしまい失敗し、再び孤独の状態に。精神不安定と断定されたゼロに見切りをつけられ、初陣の名目で自爆装置付きの機士に搭乗させ凰牙ごと消去され掛けるが、銀河の乗る電童からの介入と、洗脳されていた時のことを覚えていた北斗が友達として諦めずに助けようとしたことで救出、保護される。
この過程で彼に対するガルファ側の食や論理の無味乾燥的対応にGEARスタッフも含め騒然となった(皇子時代は、「ミートキューブ」という一口大の栄養食しか食べていなかった)。
スバルの方も、地球の食文化や、北斗達に植物園に連れて行ってもらった時に、職員が植物の手入れをしていたことにカルチャーショックを受けながらも、短期間でそういったことに馴染んでいき、銀河やエリスとも仲良くなる。
その後、GEARを襲撃しに来たゼロに、宇宙船メテオの主砲を放ち、彼と決別。
最終決戦ではベガと共にセルブースターヴァルハラに搭乗し、北斗達をサポートする。
その最中、ガルファの目を逃れていたアルクトス人の生き残り達と出会い、しかも、髪の色と腕の傷跡からそのうちの一人である女性「セア」の息子であることと、スバルが赤ん坊の時に行われたアルクトス人の掃討戦でセアとはぐれてしまい、その時に攫われたことが判明した。
戦いの後は、アルテアの補佐をしながら、母セアと、自分が攫われた後で生まれた弟のジュノと共に復興しつつあるアルクトスで暮らしている。
コミカライズでは最初から最後まで完全に悪役で、ゼロも皇帝の分身扱いでなく結託して皇帝に翻意を抱く。また此処ではアルテアの実弟としての設定だが、情愛も薄く互いに因果応報の末路を辿る。ベガとの血縁関係も一切無い。