概要
頭髪がロングヘアーよりも長く、およそ腰の位置以上の長さのある髪型を指す。地面につくほど長い場合もあり、これを特にフルレングスと呼ぶことがある。
平安時代から室町時代に掛けての成人女性は、一般的に垂髪(すいはつ、たれがみ)と呼ばれるスーパーロングヘアーにしていた。特に公家や武家では束ねたりすることもほとんど行われなかった。庶民では垂らし髪のままでは農作業や家事に支障が出る為、布などで束ねることが一般的ではあったが、長く伸ばすことは行われていた。
身近な例では百人一首に五衣唐衣裳装束(いつつぎぬからぎぬもしょうぞく)に垂髪という出で立ちの皇族や平安貴族の女性たちの姿が描かれている。
しかしそれも安土桃山時代以降は唐輪髷(からわまげ)に取って代わられた為、それ以降はほとんど見られなくなってしまった。現代ではごく一部の女性がスーパーロングヘアーにしているのみである。
一方フィクションでは、おっぱい同様に作者やスタッフの性癖・理想・好みが暴走するのか盛られやすく、スーパーロングヘアーの登場キャラクターも少なからず存在する。また、髪が動かせる、髪が物理的に堅く歯が立たない等、何かしら特殊な曰くが付いていることもある。そもそもそのキャラクターが人ならざる存在であるという場合も多い。
髪の中には血管などは通っておらず、一度生えてからは体からの養分供給がない。つまり毛根から遠ければ遠い程、生えてから長い期間が経過した古い細胞であると言える。この為、スーパーロングほどではないロングヘアーにも言えることではあるが、美しい長髪の維持には適切なヘアケアが必須であり、これを怠ると傷みやすく、清潔感に欠けた印象にもなりやすい。
長ければ長い程ヘアケアに必要な時間も長くなる為、実際にスーパーロングヘアーにしている者は洗髪など髪の手入れに際して数時間も掛けることなどざらにある。またどうしても髪が傷んでしまう為、脱色や染色をしている者はまず居ない。就寝時も、枕よりも向こう側に髪を伸ばすか、もしくは髪袋に髪を収めるかして、寝返りの際に体の下敷きにしてしまわないようにするなど、配慮が必要である。
フィクションならばいざ知らず、現実にスーパーロングヘアーにするのは相当の覚悟が要ることである。にもかかわらずスーパーロングヘアーにしている者は、強い思い入れがあってその髪型にしている為、髪に良くないことは極力避けるものである。
日常生活においても、髪を下ろした状態のままではどこかしらに巻き込まれる危険性もあり、近代以降に増加した機械類との相性もすこぶる悪い。
それでも女性の美しい髪は世の多くの男性諸氏の憧れでもあり、フィクションにスーパーロングヘアーの女性キャラクターがしばしば登場するはその表れであろう。Pixivにも多くの作品が投稿されている。
著名人では声優の小岩井ことりが膝に達するスーパーロングヘアーの持ち主として有名である。
関連イラスト
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髪の長さ
ベリーショート<ショートヘアー<セミショート<ミディアムヘアー<セミロング<ロングヘアー<スーパーロングヘアー
表記揺れ
スーパーロングヘア ベリーロングヘアー ベリーロングヘア 超ロングヘア
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ピクシブ百科事典内では、本記事が親記事であることや他の長さの表記との整合性もあってか「スーパーロングヘアー」の方がメジャーになっている。