概要
初出はヘンリー・カットナーの『恐怖の鐘』。
ズシャコン、ズルシェクォンとも表記される。
この存在は地球上に顕現する前兆として、気温の低下や地鳴りを発生させ、上記の『恐怖の鐘』では “(恐らくズ=チェ=クォンの力が宿る)鐘から発せられる音” として表現されている。
ズ=チェ=クォンが顕現してしまった場合、その地域が深い闇に覆われると同時に、生活する人間等の動物は一様に眼球に耐え難い苦痛に襲われ、それから逃れたい余りに自ら眼球を潰す、もしくは抉る行為に走ってしまう。
しかし、自ら眼球を損なった生物は苦痛から解放された為か、一様に高揚と幸福に満ちた風な空気を醸す。
劇中でも、主人公は眼球が苦痛に襲われると同時に「光を否定しろ、暗黒に身を委ねよ」等の不気味な啓示に晒され、危うく眼球を自傷し掛けた。
周辺地域を闇に覆ってしまう上に、生物の視覚に直接的な悪影響を及ぼす為か、ズ=チェ=クォンには明確な外観の描写は一切ない。
関連タグ
トルネンブラ:同じくクトゥルフ神話に登場する怪異で、こちらは『生きた音』と称される不可視の存在。
エンペラ星人、ガタノゾーア:いずれも光を否定し、地球全体を絶対的な闇に覆った強大な存在繋がり。特にガタノゾーアは原型が同じクトゥルフ神話である点も一致している。