※下記以外の用例については→ダイモスを参照
解説
物語の主人公である竜崎一矢が操縦する、全長45メートル、重量150トンの惑星開発用ロボット。開発者は父である竜崎勇。
装甲材質はダイモニウム。動力はダイモライト。ダイモライトは宇宙から持ち帰った未知のエネルギーであり、これによりダイモスが強力なパワーを発揮できるようになった。
パイロットである一矢が得意とする空手の挙動を完全にトレース出来るように設計されており、コクピットもトレース用の器具を上半身に装着するものである。座席に座ったままだが、下半身は脳波コントロールという設定のため。その代わり、ダイモスが受けたダメージがパイロットにフィードバックされるという欠点がある。
なお資料によっては、作品名と同じ「闘将ダイモス」を正式名称にしたものもある。
変形シークエンス
まず巨大トレーラーのトランザーの後部が開き、そこへ小型自動車トライパー75Sが入り込む(ジャスティーン)。トライパーの座席が射出されて前部に移動した後に変形(ダイモス・バトルターン)してダイモスとなる。
スーパーロボット大戦シリーズでは比較的古くからの参戦だが、この変形シークエンスがデモムービーで再現されたのは第2次スーパーロボット大戦αの時。
武器・装備
ダイモスへ変形した後は足の裏からの噴射で飛行可能。
当時の主役ロボットの常として武装が多いが、特に近接や格闘、あるいは投擲武器が多い。様々な武器が全身のあちこちに内蔵されているが、射撃武器は補助的な扱いに留まっている。
フットカッター
蹴りと同時に足の外踝から刃を出し、敵を切り付ける。
劇中では「ダイモスカッター」、「ダイモカッター」と呼ばれたことも。
スネークロック
肘部分の突起部が変形し、3本のムチが付いた円盤になり回転しながら敵にぶつかる。
クロスブーメラン
左右の手甲に装備された二枚の刃を合体させた十字手裏剣。
ファイブシューター
脛の飾り部分を外すと5本の投げナイフになる。
双竜剣
ダブルブリザードのカバー部分である胸の2つのパーツを外し、両端から刃が出て完成する小剣。劇中ではすぐ折れる。
三竜棍
腰の黄色のベルト部分を外して使う三節棍。
ダイモシャフト
片足に1本ずつ収納されている薙刀状の武器。足の裏から取り出して片手に1本ずつ持って振り回したり、連結して1本の薙刀として使う。
バトルブレイク
手甲から出てくる、刃の付いたトンファー型の武器。
チェーンシャーク
トラバサミの付いた鎖分銅。
ダイモミサイル
別名「ダイモロケット」。左右脚部より発射するミサイル。トランザー形態でも使用可能。
ダイモガン
腰部に搭載された二門のマシンガン。
ドリルアンカー
背部から発射されるミサイル。
ダブルブリザード
胸部に内蔵されたファンから猛烈な風を出す。後述の「必殺烈風」技の前に相手を吹き飛ばすために使う。
ファイヤーブリザード
胸部に内蔵されたファンから猛烈な火炎を出す。バーム軍の新兵器であるメカ戦士の装甲・超弾性金属を劣化させるための追加装備の1つ。
フリーザーストーム
頭部両側面から発射する冷凍光線。バーム軍の新兵器であるメカ戦士の装甲・超弾性金属を劣化させるための追加装備の1つ。上記のファイヤーブリザードと合わせて使うことで、短時間で急激な温度差を発生させ、超弾性金属を劣化させることが出来る。
真空回し蹴り
第1話で使用された回転蹴り。バーム軍の量産兵器「ズバンザー」を3機まとめて大破させた。
必殺烈風ダイモキック
別名「必殺ダイモキック」。
ダブルブリザードで敵を空中に吹き飛ばした後、飛び蹴りを浴びせる。第33話と第39話で使用された。
必殺烈風正拳突き/必殺烈風正拳突き・改
ダブルブリザードで敵を上空に巻き上げ、落下してきた所に正拳を叩きこむという必殺技。バーム軍の主力兵器である戦闘ロボの多くを撃破した。ただし物語前半では正拳を叩きこむとは限らなかった。
バーム軍の主力兵器が超弾性金属でできたメカ戦士に代わると、上記のフリーザーストームとファイヤーブリザードで敵の装甲を劣化させてからの正拳突きに変わった。スパロボではこちらを必殺烈風正拳突き・改として区別している。
烈将フォボスとマルス
長谷川裕一作の「超電磁大戦ビクトリーファイブ」と「ゴッドバード」ではダイモス2号機・「烈将フォボス」が登場。バーム星人をパイロットにする事が前提で建造され、バーム星人を模した翼がある(なお、後に本当にリヒテルが乗る事となった)。
超電磁ロボと同一世界設定もあってか胸部のダブルブリザードは「超電磁ブリザード」という名称になっており、さらに脚部にダイモス用の手甲鉤「ダイモス・ゴッドハンド」が格納されている。
「ゴッドバード」では、国連軍が開発した量産型機マルスが登場する。迷彩色で顔が簡略化されている。
ただ本作の国連軍はダイモスの原作を知っていればわかる通り敵であり、この量産機も一矢のコピー人間が操縦する敵としての登場である。
身もふたもない事を言ってしまえば『スーパーロボット版ハイザック』である。
派生作品
スーパーロボット大戦シリーズではスーパーファミコンの第4次スーパーロボット大戦から参戦、以後いくつかのシリーズで登場している。性能はガッチガチの近接特化型で、かつスーパー系にしては運動性が高めなものの反面装甲に不安を覚える。という傾向が多い。
しかし初参戦作品であったにもかかわらずダイモスの宇宙での地形適応が低く、最強技である必殺烈風正拳突きが宇宙で使えないという凄まじい不遇扱いとなっていた。当時はあまり知られていなかったが、原作では宇宙でも使用可能だった。
後のシリーズでは徐々に改善され、宇宙での地形適応が強化されたり、宇宙でも烈風正拳突きが使えるようになったり、コン・バトラーVやボルテスVとの合体攻撃「超電磁烈風正拳突き」が使えるようになったりしていった。また何故かファイブシューターの使い勝手が良好な作品が多い。
一部のシリーズでは双竜剣や手刀で、敵の剣やミサイルを切り払うことができたりする。スーパーロボット大戦AのPSP版に至ってはとうとうエースボーナスによって『切り払い率が100%』となってしまった。
関連タグ
モビルファイター(機動武闘伝Gガンダム)···対戦中に受けたダメージが、搭乗するガンダムファイターにもフィードバックされる描写がある点がダイモスと似ている。その為か、スーパーロボット大戦で共演する事が多い
火星···ダイモス、フォボスとも名前の元は火星の2つある衛星にちなむ。