概要
クライスラー社が展開するダッジブランドの看板的存在。
フォード・マスタングの爆発的ヒットにより拡大したポニーカー市場に参入するために開発された。
マスタングと同様、2ドアのハードトップとクーペ、コンバーチブルが設定された。
発売当初の1970年は8万台のセールスを記録するなど人気のモデルだったが、運悪くポニーカー市場が縮小しつつあったためにその後の売り上げは伸び悩み、初代の生産は1974年に終了。
3年後の1977年に2代目が登場するも、三菱・ギャランΛのOEMモデルだったため初代ほどの人気を得ることはできず、1983年にひっそりと生産終了。
その後は往年の名車として扱われていたが、2005年にインターネット上に新型の画像がリークされ、ダッジも同年11月21日に3代目チャレンジャーの図面を公開。コンセプトカーも2006年の北米国際自動車ショーで発表され、2代目生産終了から25年後の2008年に発売が開始された。3代目は発売から10年以上経つロングモデルとなっているが、ダッジの「eマッスルカー」構想に伴い、チャージャーとともに2024年までのモデル廃止がアナウンスされている。自動車ファンからはチャレンジャーの廃止を嘆く声が相次いでいるが、現行で生産を終えるのか、eマッスルカーとして新たにチャレンジャーが誕生するかは不明。
歴代モデル
初代(1969年 - 1974年)
マスタングへの対抗馬としてデビュー。
デザインはチャージャーのデザインも担当したカール・キャメロン。
グレード構成は、直列6気筒搭載のチャレンジャー6、V型8気筒搭載のチャレンジャーV8、V型8気筒搭載のホットグレードとなるチャレンジャーR/T(Road/Track)の3種類だった。
2代目(1977年 - 1983年)
初代生産終了から3年後にデビュー。
上記の通り三菱・ギャランΛのOEMモデルで、3年ぶりの復活とはいえ、事実上チャレンジャーの名前を借りただけの全くの別車種という有様であった(ギャランΛがOEMモデルに選ばれたのは、当時ダッジと三菱自動車が提携関係にあったため)。
このため、アメリカ本国・海外問わず歴代の中でもダントツで人気が低く、自動車ファンからはほぼいない子扱いされている(たまに話の種になることが精々)。
ちなみにOEM元のギャランΛ自体はそれなりに評価されている車種で、チャレンジャー名義以外にも、プリムス・サッポロ(札幌五輪に由来)、スコーピオンの名でも販売されていた。
3代目(2008年 - 2024年?)
インターネットのリーク画像から最初に存在が発覚し、後に公式がその存在を認めるという21世紀ならではの経緯で存在を知られることとなった。
同時期のマスタングやカマロと同じく、初代モデルからインスピレーションを受けたデザインを採用し、チャレンジャーのキャラクターを印象付けている。
毎年改良が重ねられており、2015年モデルからは人気グレードのSRTヘルキャットが登場している。
日本市場
当初は3代目モデルの日本市場投入も計画されていたが、同時期にリーマンショックが発生したことで計画は幻に終わってしまっている。
ただし、並行輸入業者による販売が行われているため、日本国内でも購入が可能。
余談
かのマフィア梶田はチャレンジャーを愛車としている。