概要
バイオレンジャイガーが倒された後に出現した、デストロンの新たな脅威。ダイアトラスにコンボイの復活を決意させた。
只大きさは小惑星級というが、通常のTFと大差ない大きさから直径910kmの準惑星ケレス(1991年当時の定義ではケレスも小惑星と見なされていた)並みとまで考えられ、それだけではどの程度の難敵かは分かりづらい。
玩具カタログではユニクロンと酷似した姿で描かれたが誌面には新規デザインで登場し、両者の関連性については語られなかった。
自からの配下として戦闘兵士ギャラマンや隕石ロボット・ノヴァロイドを従えるのみならず、ガルバトロンをスーパーメガトロンとして甦らせた。
最終決戦時はスーパーメガトロンが再強化されたウルトラメガトロンと共に侵攻し(「二大帝王」と書かれたが、支配を脱したウルトラメガトロンが並び立つ存在になったかなど、詳細は不明)、合体して星の巨人となる(単独でトランスフォームできるかについては明かされなかった。ちなみにガルバトロンをつまんで飲み込んだ時のユニクロンに匹敵する程の大きさを窺わせた)。
堅牢な装甲はサイバトロンの精鋭、バトルスターズの攻撃も受けつけなかったが、スターコンボイの決死の働きで内部を攻め立てられ、宇宙の藻屑となる。
ちなみに本シリーズの他のデストロン兵士や部下共々現在に至るまで商品化はされていない。
その後
商品化されなかったことも相まって、その後のシリーズでは全くと言っていいほど触れられなかった彼であったが、『レジェンズ』のコミックで再びその姿を現した。
かつて玩具カタログでユニクロンに酷似した姿をしていたことを意識してか、当初はバイオレンジャイガーが建造したユニクロンネオの姿をとっていたが、G1マイクロンが合体して誕生した光のユニクロンに倒されたことで正体を現す。
本作では正体やユニクロンとの関連に関する設定補完がされており、彼の正体は太古の地球でタランス諸共爆死したネクサスゼロのエイリアン「ヴォック(本作ではビーストウォーズメタルスにちなんで「ボーク」と表記)」が長い年月を経て復活した姿であり、ユニクロンに似た姿をとったのは、ビーストウォーズ同様トランスフォーマーの恐怖の象徴を具現化したものであったことが明かされた。
また、メガトロンを復活させてコンボイを倒そうとした目的も語られており、その目的は将来自分たちの実験の障害となるビーストウォーズを阻止するため、ビースト戦士の先祖に当たる彼を抹殺する為であった。
また、バイオレンジャイガーを生み出したのも彼であり、ゾディアックを探させてコンボイの復活を阻止しようと暗躍していたことも判明した。
この他、『ザ☆バトルスターズ』に登場したダークノヴァは、2体いるヴォックの内の片方にしか過ぎなかったことも明かしている(そのため本作のダークノヴァは厳密に言えば、以前倒されたものとは別個体である)
ただし、これらの事実がタカラトミー公式の設定かは不明。
Z惑星での戦いでコンボイたちに一時は追い詰められるが、事前に体内に捕らえていたメガトロンと融合し、またしても星の巨人へと変身して猛威を振るう。
しかし、バイオレンジャイガーを倒してパワードエンジンを奪い返した、パワードマスターと激突。
最期は、融合したメガトロンの抵抗で動きを止められ、自身を破壊してレジェンズ世界を再建して欲しいと懇願するメガトロンの意思を汲んだダイアトラスのゾーンパワードカッターで、メガトロン諸共真っ二つにされて倒された。
(なお、この時見えた星の巨人の断面は、ご丁寧にも同じくゾーンパワードカッターで倒されたプレダキングの断面そっくりであった)
余談だが、ヴォックの誕生の経緯を合わせてこれまでのダークノヴァの行動を見ると、
かつて自分に善意を与えて進化させてくれたはずの人物を、今度は自分の目的のために抹殺しようとしたという、大変皮肉なことになってしまっている。
ただしメタルス本編においても、時空の乱れを正そうとしてG1メガトロンのスパークを持つドラゴンメガトロンを破壊しようとして、かえって歴史を乱しかけてしまったという本末転倒なことやらかしかけたという前例もあった。