概要
チョコレートラーメンとは、その名の通りにチョコレートを使ったラーメンで、とても甘そうな見た目をしている。
元は『かいけつゾロリ』の話である『あついぜ!ラーメンたいけつ』(2001年12月発売)に登場したのが始まりで、作中ではカメカメ亭の主人がラーメン王に扮したゾロリから「子どもが大好きな甘いもの代表であるチョコレートを麺に練り込むと良い」と言うアイディアを得て開発した。
以下、ラーメンの特徴。
- たっぷりチョコレートを練りこんだ茶色のチョコレート麺
- 芯から温まるココアスープ
- トッピングにホイップクリーム
- 葱の代わりにチョコチップ
- 中からプレミアムフィギュアが出てくるチョコエッグ
- ラーメンライスならぬラーメンアイス
見るからに甘そうなラーメンで、子供達からは大絶賛……にはならず、食事には甘すぎるし、デザートには量が多すぎる事から「二度と食べたくない」と酷評された。
まさかの実現
前述の通り、甘すぎるとして酷評されたチョコレートラーメンだったが、本が発売されてから約18年後の2019年2月、何と人気ラーメンチェーン店の幸楽苑からバレンタイン期間限定メニューとして『チョコレートらーめん』が販売された。
当然ながら、発表からすぐに「ゾロリのラーメンだ」と指摘する声が多発し、遂にはポプラ社からも反応があった。
しかし、当の幸楽苑側はゾロリに登場するラーメンだとは知らなかったらしく、ネタ被りを謝罪した上でお詫びのプレゼントとしてゾロリファンの方々に幸楽苑のお食事券1000円分を配布した。
そして、ポプラ社も『チョコレートらーめん』を食べに足を運んだ事が明かされ、ゾロリの原作者である原ゆたか氏もラーメンを実食した。
チョコレートの如く甘そうな見た目をしているが、味は醤油スープと普通の縮れ麺なので中華そばの様に食べれる。
チョコレートは板チョコが1枚トッピングされており、これを溶かして食べる事で甘くする事が出来るが、やはりチョコレートをラーメンに入れるのに抵抗があるお客さんへの配慮としてか、予め別添えで用意されており、ラーメンに入れるかはお客さんの判断に任せる形となっている。
更にお菓子メーカーの『LOTTE』とコラボして『ホワイトチョコレートらーめん』が販売され、こちらは所謂塩ラーメンになっており、案の定チョコレートのトッピングも着いている。
また、ラーメンをもっと甘くしたいお客様に向けて『追いチョコ』というチョコソース(ブラックとホワイトの2種類)も用意された。
その後も、毎年バレンタインデーの期間限定メニューとして販売が続いている。
余談
2010年にサークルK&サンクスで限定販売された「味噌ガーナ」はチョコレートが具になったカップ麺であり、チョコレートラーメンの先駆けと言える。