概要
クワガタムシ亜科に分類される属の一つ。
学名は「Metadorcus」。Metaはギリシャ語で「後の」を意味する。また、本属以外にもDorcusと名の付く属がいくつかある。
体長が20mm前後の小型種である。
名前の通りオスメス共に体表は艶消しとなり、体色は黒くなる。
オスの大顎は湾曲し、中央に1つの太い内歯が上向きに生え、オオクワガタのような外観となる。また、学名にDorcusと付くこともあり、ナンベイオオクワガタとも呼ばれる。但し、ドルクス属とは独立した属であり、近縁では無い。(南米にドルクス属は分布していない。)
主な種
ロトゥンダトスツヤケシクワガタ(M rotundatus)
2023年に初入荷となった種。
南米のクワガタの中では珍しく通常の温度帯で飼育可能であり、ブリードも容易とされる。
成虫は1年前後生きたとの報告がある。
他種は分類があやふやで不確定な部分が多いため、分類を見直した場合は本種のみの単属種となる可能性がある。
エベニヌスツヤケシクワガタ(M ebeninus)
種として記載はあるが詳細がほとんど分からず、不明な点が多い。
ルフォリネアトゥスツヤケシクワガタ(M rufolineatus)
メスのみで記載された種で、オスの外観は分からない。