概要
CV:玄田哲章
地球連邦軍極東方面軍所属機械化混成大隊(コジマ大隊)の第08MS小隊に、モビルスーツパイロットとして配属された男性軍人。年齢は29歳。階級は軍曹。小隊一の巨漢。
元々は宇宙で先行量産型ジムのパイロットをしていた生粋のモビルスーツ乗りであり、その操縦技量もシロー・アマダを除いた08小隊の面々の中では最も優れており、実戦経験も豊富。またホバートラックに搭乗して索敵を担当した。
真面目で義理堅い性格をしており、シローに対しては終始反抗的な態度を見せることはなく、ライヤー大佐から監視を命じられたこともいち早く明かした。強面に似合わず冷静沈着で、ピアノを特技とするなど手先も器用。
実は今まで所属した小隊が、サンダースが配属されて三度目の出撃で必ず彼を残して全滅、更に同じことが何度も繰り返されているという不運な経歴を持っている。
このことから、彼を知る者からは『小隊潰しの死神』の異名で忌み嫌われ、本人もこれをジンクスと捉え、08小隊に配属された時点では内心ほとんど意気消沈している状態であった。
特に07小隊の面々とは因縁深く、自身をバカにしただけでなく隊長のシローも侮辱したため、喧嘩沙汰を起こしたことも。
ただし、これに関しては彼の技量や判断力が優秀過ぎた為に一人だけ生き残れてしまった、と言った方が正しいかもしれない。
実際、彼の操縦技量が突出して高いことは劇中で細かく描写されており、彼が搭乗していた陸戦型ガンダムが五体満足の状態で終戦を迎えている事からもその事が窺える。
そして、08小隊にてシローの指揮と自らの力でそのジンクスを木っ端微塵に吹き飛ばした。
一年戦争後を描いた漫画『機動戦士ガンダム0083REBELLION』ではラサ基地に所属している。階級は軍曹のまま、陸戦型ジムに搭乗して巡回パトロール任務に就いていた。補給のために立ち寄ったアルビオン隊のパイロットたちに同僚がつっかかる事から発生した喧嘩に巻き込まれ、その中で殴りかかろうとしたコウ・ウラキの真っ直ぐな眼差しにかつての上官シローの面影を見る。その後、基地内のバーラウンジで一人飲んでいる際に、上官たちがニナ・パープルトンを下卑た口調で口説く様を見て不快さを露わにしており、そこへ現れたコウが絡まれかけた時には上官たちを言葉巧みに牽制して追い払った。