概要
デクくんとは、『僕のヒーローアカデミア』のヒロインである麗日お茶子の主人公・緑谷出久に対しての呼び名である。
出久本人が「デク」を自分のヒーローネームとして登録しているため、ヒーロー活動中は周囲から「デク」と呼ばれている。
『未成年の主張』ではお茶子は唯一「緑谷出久」と呼び捨てで呼んだ。
由来
「デク」という名前は、物語上は二通りの意味合いで使われており、当初は「雑魚で出来損ないのデク」という言葉通りの意味で使われていたが、後に「『頑張れ‼』って感じのデク」という意味を込めて、周囲からそう呼ばれるようになった。
元々は幼い頃に幼馴染の爆豪に付けられたあだ名であり、「出久(いずく)」という名前を「でく」と読み替えることができることから、「木偶の坊」、つまり「雑魚で出来損ないで何にもできないヤツ」という意味で周囲にかわれていた。
しかし、雄英高校入学後、お茶子からこの呼び方を「『頑張れ‼』って感じでなんか好きだ。」と言われ、そのことを切っ掛けに出久自身もこの呼び方を気に入るようになった。なお、元々の「木偶」という言葉にはそういった意味は含まれていないため、お茶子のこの台詞は、宮沢賢治の遺作・雨ニモマケズにおける「デクの坊と呼ばれ――」という一節に由来していると思われる。
「デク」という名前は、出久にとってのアイデンティティそのものであり、お茶子がその言葉の意味・解釈を変えたことは、出久が自分自身に対する見方を変え、自分の在り方に自信を持つ物語上の大きな転換点になっている。