概要
『ドラゴンクエストⅤ』の登場人物。
ラインハットの王の後妻の息子であり、ヘンリーの腹違いの弟にあたる。
最初に出会う時は主人公よりも幼い子どもである。
ヘンリーは母を亡くし、多忙な父にはあまり構ってもらえず、また継母であるデールの母にも可愛がってもらえないことからひねくれていたが、デール自身との仲は良好だった模様でヘンリーからも「どうせ王位はデールが継ぐ」と思われていた。
デールも彼のことを「ヘンリー兄さん」と呼んでおり、青年時代には兄との再会を喜んでいた。
ヘンリーが主人公とともに光の教団に奴隷として売られた後はデールがラインハットの王として即位するも、本人は幼い時分から「王様にはなりたくない」とぼやいており、王としての素質はあまりない模様。
実際、権力を握ったのは母(に成り代わった魔物)であり、おそらくデールはそうなるのを指を咥えて見てるしかなかったと思われ、国は魔物たちが跋扈する有様となってしまった。その一方でリメイク版だとヘンリーは「デール自身がおかしくなったわけじゃなくて良かった」と安心してもいた。
主人公とラインハットに帰還したヘンリーの活躍でニセたいこうが退治され(この時、王である自分も何かしらしなければと思い牢屋に幽閉されていた本物の母を偽物の前に連れ出して偽物を追い出そうとしていたのだが太后同士の取っ組み合いの末にデール自身にもどちらが本物か見分けられなくなるというポカをしでかしてたりする)、その後はヘンリーの補佐を受けつつ名実ともに国王として国を立て直すことを誓う。
跡継ぎ争いを憂い、彼自身は結婚せず、ヘンリーとマリアの息子であるコリンズに国を継がせることを決意している。
本人には全く悪意はないものの、望まぬ王位を押し付けられ、魔物の傀儡にされ、生涯独身であることを決断するという、なかなかに過酷な人生を歩んでいる国王である。また性格的にも流されやすいのに加え良かれと思って行動した結果それが裏目に出てしまうタイプとも言える。当人も「どうも僕のやることはヘマばかり」と自虐しており、リメイク版ではヘンリーからも「あいつは昔からトロくさかった」どぼやかれていた
その苦労を表してか(?)、スーパーファミコン版での彼の青年期後半におけるグラフィックは白いヒゲを生やしたジジイになってしまっている(メタ的に言えば汎用の王様のグラフィックを使いまわしただけ)。
兄のヘンリーが若いままなのにさすがにおかしいと判断されたのかリメイク版では青年期後半でも若いままのグラフィックである。
正式な公式イラストは存在しないが、「知られざる伝説」や『ドラゴンクエストウォーク』では茶髪の青年として描かれている。
外伝漫画『ドラゴンクエスト 天空物語』にも第4巻で僅かに登場しており、ラインハットで預かっている天空の盾が光り始めたのを慌てて兄に報告していた。
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ククール…『ドラゴンクエストⅧ』に登場する、腹違いの兄がいる弟キャラ。ただしこちらは様々な確執により兄弟仲は最悪と言っていいものの、ククールは内心では兄を憎み切れてはいなかった。