概要
3Fのフロアマスター、誘拐犯側の人物の一人。
人物
一回目のメインゲームの後、3Fにてハンナキーとともに登場した誘拐犯側の人物。
着せ替え人形を名乗っている。
口調はやや乱暴で、よく絵の描かれたパネルを顔に当てながら喋る。
やはり残忍に命を弄ぶ性格をしているが、冷酷というより憎悪に満ちたもの。サラはあるシーンでの彼の様子を見て、嫉妬のようなものを感じるとも言っている。
漫画版では顔見世がかなり早く、最初の試練後のサラとジョーに合格を伝える役割で登場。
原作においてはその役割に該当するセリフやシーンはないが、犠牲者のビデオを見る限り、彼が少なくとも数名の「最初の試練」に関わっていたことは確かである。
容姿
彼が身に着ける衣装は全て死んだ人のもの。
その他、頭巾やタンクトップなども最初の試練で死んだ犠牲者のものであり、景品のビデオで元の持ち主を見ることが出来る。
曰く、「死者の無念が宿っているようで気持ちがいい」らしい。
生きている人間の衣装は着ない。
サラにも「死んだら服はもらってやる」と言っているが、無念のなさそうな死者に対しては「テメーの服はいらないや」と言っていた。
デスゲーム開始前で犠牲者のいない頃の回想や前述の漫画版の初登場時には、スカーフとTシャツとズボンのみのシンプルな服装だった。
詳しいプロフィールは明かされていないが、体格はレコと似ていると言及されている。身長170cmくらい?
ネタバレ
※これより下にはキミガシネ二章後編ラストまでのストーリー展開及びトト・ノエルに関するネタバレがあります!!※
「過ぎた真似をするな、トト・ノエル。 お前は もう必要ない」
「…父さん……なんで……」
大切な人を奪ったことで怒りを買ったノエルは歯向かおうとする参加者を挑発するが、受付人形こと「父さん」、創作者に銃で撃たれ頭部に穴が空いてしまう。
レコの人形同様、傷口からは血が出ることはなく砕けていた。
人間への過剰な劣等感と憎悪をプログラムされたノエルは、自分にないものを持つ「人間」に対して激しい嫉妬心を抱いていた。
負の感情で出来た彼の心は一番人間らしく最高傑作だったが、それはもう昔のこと。
メインゲームの前に信じていた父親に見捨てられ、最期を迎えることとなった。
頭部だけになってからもまだかろうじて生きていた。
じつはノエルの頭部に埋め込まれたチップは施設のセキュリティを無効化できる代物。
それをハンナキーが回収するついでに、最期にノエルにある操作を加えて「完成」させようとしていた。
本人すら気づいていなかったが、彼の本当の名前はトト・ノエルではない。
前述のとおりノエルは劣等感など負の感情しか持たず、喜びや幸せなどの正の感情をほとんど持ち合わせていなかった。
もともとは負の感情をガシューが、ハンナキーが正の感情を与える手筈だったが、ガシューから「未完成のままのほうが人間らしい」という理由で正の感情を与えることを止められてこれまで未完成のままだった。
ノエルはやめろと懇願したが、ハンナキーの手によってトト・ノエルは心を持った「ココ・ロエル」へと生まれ変わる。
そして最期のもってあと十数分という間、ロエルは今までやってきたことの非道さに気づいて罪悪感を覚え、涙を流した。
モデル元の登場人物
カイのミニエピソード『幼き暗殺者』にて、ノエルに外見や口調がそっくりの整(セイ)という名前の少年が登場する。
カイ同様暗殺者を育成する家で育ち、本当の父親が死んで佐藤家に引き取られた子供であった。
実力の高いほうが兄になるという約束から、カイを打ち負かしたセイが兄となり、共に訓練を受けて過ごしていたのだが、ある日「最強の暗殺者が一人だけいればいい」という組織の意向により暗殺者の子供同士が殺し合わされることとなる。
カイはセイを目の前で殺されたことから、人を殺そうとするとその時のことを思い出してしまうようになり、誰一人殺すことができなかった。
カイがこの過去を話した時、サラの父親は「セイがカイの手を血で汚れないように守ってくれたんだ」と言っていた。
セイの外見はノエルよりも幼い。ガシューは何を思って自ら犠牲にした子供の成長した姿を悪意ある人形として蘇らせたのだろうか。
関連イラスト
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最終章以降のネタバレ注意!
「テメーら 全員まとめて殺してやるよー」
メイプルを改良したミドリは,多くのAIを詰め込んだが,その中に「怒りのAI」として,ノエルの姿もあった。彼に対しては,これらのキャラが有効。