ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

六脚亜門内顎綱のうちトビムシ目(粘管目・弾尾目とも)に分類される節足動物のこと。英語は「springtail」(スプリングテール)と呼ぶ。3,600ほどの種が知られている。


ほとんどが5mm以下の微小なである。昆虫と同じ六脚類であり、体も同様に頭部・胸部・腹部の3部に分かれて6本のを胸部に持つが、他の内顎類(昆虫以外の六脚類)と同様、が頭部の中に格納され、触角の全ての節に筋肉を持つことなどで昆虫から区別される。


名前の通り多くの種類はジャンプが得意で、腹部の裏に折り畳んだ二股状ののような「跳躍器」を瞬時に弾けることで高く跳べる。なお、イボトビムシ(下記のイラスト)というグループは跳躍器が退化して跳べない。

ザウテルアカイボトビムシちゃん

学名「Collembola」(ギリシャ語 kólla 接着 + émbolos 管)や別名「粘管類」の通り、腹部の付け根には「粘管」という短いパイプ状の突起がある。かつて、これはジャンプするときにバランスを取るため地面に粘る器官と考えられ、この名が付いた。しかし後にこれは誤解で、実は水分を出入れさせ、浸透圧を調節するための器官であると判明した。


他の六脚類と比べて、トビムシの腹部の節が6節で少ないのも特徴。また、内顎類の中で唯一にを持つグループであるが、6対以下の単眼であり、昆虫のような複眼ではない。


ハマトビムシという節足動物がいるが、これはトビムシどころか六脚類ですらなく、ヨコエビなどの端脚目甲殻類である。


生態編集

水辺土壌など湿潤な環境で大量に存在する。腐植食性寄りの雑食で、落ち葉など植物の残骸の他に花粉菌類藻類などを食べることもある。トビムシはこのように土壌の有機物の分解者である同時に多くの小型捕食者の獲物でもあるため、食物連鎖の基盤を支える重要な存在と考えられる。


繁殖交尾をせず、オスが精包を置いてメスに拾ってもらえる形で受精する。マルトビムシの場合、雌雄が触角を絡み合って求愛ダンスを行う種もいる。

成長は脱皮してシンプルに大きくなるだけで、昆虫変態ほど大きな変化はない。


関連タグ編集

節足動物 昆虫

カマアシムシコムシ:同じ内顎類。

 小動物 土壌生物

関連記事

親記事

汎甲殻類 はんこうかくるい

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 962

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました