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トリックロジック

とりっくろじっく

ソニー・コンピュータエンタテインメントより2010年に発売された日本のPlayStation Portable用推理ノベルゲーム。開発はチュンソフト。
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概要編集

同作の原作者である綾辻行人有栖川有栖に加え我孫子武丸竹本健治大山誠一郎麻耶雄嵩黒田研二という全7人の推理小説作家がシナリオを担当している。シナリオは「シーズン1」と「シーズン2」を合わせて合計10編からなっている。


ストーリー編集

天才と呼ばれた検事「芳川樹」はある日、ビルの屋上から何者かに突き落とされる。一命は取り留めたものの、生死の境を彷徨い意識不明の重体に陥った芳川の魂は肉体から離れ、冥界へと迷い込む。


魂のみが冥界に堕ちた芳川は、そこで閻魔大王ヤマ・ラージャと出会い、ある仕事を与えられる。その仕事とは、「謎を解き、真実を見つけ出すこと」。

閻魔大王の間には現世で起こった事件を記録した本「アカシャ」が所狭しと並べられていた。ヤマはアカシャを熟読して事件の真相と犯人を推理し、現世で迷宮入りになった事件であっても犯人に然るべき裁きを下す事を仕事としている。だが、アカシャの中には仕掛けられたトリックがあまりに巧妙なために、ヤマですら解明できないものがあるという。その未解明のアカシャを読み、事件の真相と犯人を探り当てる。それが芳川の仕事であった。

命じられるままにアカシャを読み進め、事件を解決していく芳川。そうしていく中で、芳川は今の自分の境遇の原因とその裏に隠された「真実」と向き合っていく事になる。


主要人物編集

芳川樹 (よしかわ いつき)

声:平岡祐太

トリロジ・芳川樹

主人公。現世では百年に一度の天才と謳われた検事。


ヤマ・ラージャ

声:デーモン閣下

冥界にて罪人の魂を裁く閻魔大王。


天野つかさ (あまの つかさ)

声:本仮屋ユイカ

天野つかさ

カメラマン志望の女子大生。


丸ノ内慶次 (まるのうち けいじ)

声:國村隼

丸顔で髭を蓄えた、柔らかい風貌のベテラン刑事。


九条薫 (くじょう かおる)

声:川原亜矢子

メガネをかけた女私立探偵。


システム編集

  • アカシャ

人間界で起こった事件が記された冥界の書物。アカシャに記された全ての事件は次の3つのルールを順守している。


1.アカシャに記された内容は全て事実。ただし、犯人が嘘の証言をしている可能性は否定しないものとする。

2.動機の強弱は犯人を特定するうえで重要な要素にはならない。

3.事件の真相は宇宙人や魔法、超能力等の超常現象によるものではない。ヤマら冥界の住人も事件には一切関与していない。


  • ナゾ、ヒラメキ

アカシャの一部にある赤く書かれた部分いずれか1つあるいは複数組み合わせて調べると、事件に関する「ナゾ」ができる事がある。

さらに、このナゾと別の赤く書かれた部分を組み合わせて調べると、事件の真相が記された可能性のある「ヒラメキ」ができる事がある。このヒラメキは別のナゾ、あるいはそれまでに出たヒラメキを組み合わせてできる事もある。

ただし、全てのナゾ、ヒラメキが事件の正しい真相に繋がるわけではなく、プレイヤーを惑わす間違った内容のものも当然ある。

このヒラメキを事件の調書の空欄にあてはめ、犯人は誰かを指定すると「検証」が始まる。

ヒラメキを埋める空欄には色の指定があり、入れられるのは同じ色のヒラメキのみ。ただし、虹色の場合は全ての色のヒラメキを入れられる。


  • 検証

調書を全て埋める事で行われるパート。

事件の裏側やトリック等に関しての謎について、ヒラメキと矛盾する可能性を徹底的に挙げ、それを否定する反証を用意して一つ一つ潰していく。

調書に入れたヒラメキと犯人が全て正解かつ、検証中に出てくる謎に関する問題の答えが正解であれば検証は矛盾なく成立し、事件解決となる。

逆に一つでも間違ってしまうと検証が行き詰まりやり直しとなるが、100点満点の自己採点として結果が出るため、どれだけ真相に近づいているかの目安が分かるようになっている。

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