概要
海道ジンを主役として描かれた漫画『ダンボール戦機外伝』に登場したLBXであり、アーマーフレームのタイプはナイトフレーム。
デクーをベースとした神谷重工の試作型LBXであり、同社の神谷重工製のインビットと同じく自律型のAIを搭載している。
手持ち武器を使用しない代わりに、腕そのものが回転式機関銃になっている武器腕「デスバレル」を搭載している。
作中での活躍
初出となる漫画『ダンボール戦機外伝』では、暴走してジンの知り合いとなったシジミを襲う等の凶行を行うも、最終的にジンのエンペラーM2に破壊された。
それからしばらく後の『ダンボール戦機WARS外伝』では、改造されたカスタム機「デストロイ」となり、ジンの機体として再登場を果たす。
装甲と一体化された武器が下腕部に装着されていたり、チョークを弾として発射、両肩と脚部には推進器が増設された等、かつてのトロイ以上の全身凶器ぶりを発揮している。
残念ながら、こちらはエンペラーM5やディ・レギウディア同様、ゲーム版には登場していない。
デスバレルの仕様(武器腕×マシンガン)
本機の武器腕「デスバレル」は、『BOOST』初期と『W』におけるバランスブレイカーとして有名であり、その性能を列挙すると以下の通りとなる。
『BOOST』での初期性能
- 連射してもテンション切れにならない
- 弾数が60発とかなり豊富
- 通常の射撃系武器よりも威力が高い
- CPUが相手なら、必殺ファンクション「インビジブル」との連携で完封する事も可能
『W』での性能
- 威力はコアパーツ依存だが、レベル合わせにコアパーツ補正が反映されない為、通信対戦でも威力が全く制限されない
- リロード時間が短く、火力も高い
- 修正前は弾切れになるまで乱射可能だった
- 必殺ファンクション「エスペランザモード」か味方(NPCでも可)の加勢さえあれば、ボスバトルのゼウスが使用する必殺ファンクション「GODネメシス」をマシンガン掃射で正面から無理矢理キャンセルする事が出来る
……と言った様に、下手したら原作漫画以上のチートっぷりをまざまざと見せつけていた。
しかし、このあまりの壊れ性能は流石に問題視された様で、後のアップデートに伴い、一度に撃てる弾数が制限されるという弱体化を受ける事になった。
また、元々『ダンボール戦機』シリーズの武器腕にはトンデモスペックが多かった事、そこにデスバレルの存在が決定打となり、公式大会における武器腕の使用禁止という結果を招く事にもなった。
余談
名前の由来は、おそらく「トロイの木馬」から。
トロイア戦争において、ギリシャ軍が巨大な木馬を利用した奇襲作戦を行ったエピソードから生まれた言葉であり、そこから転じて「潜入し破壊工作を行う者」として、データの改竄・破壊を行うコンピューターウイルスの名前等に用いられている。
上記の通り、初出は外伝漫画であり、ゲーム版には『BOOST』以降の作品に逆輸入という形で実装された本機だが、実は、メディアミックス作品からゲームに逆輸入されたLBXは、本機が最初で最後となっている(同じく外伝漫画に登場した必殺ファンクション「カイゼルスパイク」も、『BOOST』『爆ブースト』に限り実装されている)。
関連タグ
ジェネラル / マスターコマンド / DCオフェンサー:同じくデクーをベースに開発されたLBX
HIRO:トロイが登場した外伝の作者。謎の漫画家らしい。