「お前は私がこれまで見てきた中で最もタフな実験対象だ。お前のおかげで、私はより多くの情報を手に入れられる。」
概要
ファトゥス第2位の「博士」と、第6位の「散兵」のBLカップリング。
関係性
当初は絡みがなかったが、ストーリーが進み「博士」が本編に登場することで関係性が判明した。
数百年前、当時たたら砂にいたスカラマシュ___当時「傾奇者」と呼ばれていた人形は、フォンテーヌのエンジニアである「エッシャー」に出会った。
エッシャーの正体は博士が変装した姿であり、傾奇者に目をつけたエッシャーはとある実験を行なった。
本来は「道化」の指示でたたら砂を破壊する任務だったが、博士はある者を殺して得た“心臓”を装置に組み込み、傾奇者へと渡した。彼はそれを持って炉心へと入り、見事たたら砂の汚染を浄化した。
それを見た博士は彼をファデュイに取り込むことを計画し、100年後に「道化」が連れてくると彼を歓迎した。
その後数百年、博士と散兵による実験ライフが始まった。博士は散兵を研究することで沢山の「自分」を作り、代わりに散兵の潜在能力の封印を解いた。300年に渡る過酷な実験と改造、そして修理を通し、散兵は博士が求める優秀な被験体となった。
そして魔神任務第2章第3幕で散兵が雷神の神の心を手に入れると、博士は教令院に彼を連れて行き最後の実験を行った。それは「神を創る」という究極の実験であり、散兵にとっては生まれた意味でもあった。
その後の出来事で草神によって散兵の神の心が奪われると、博士は自身の義体を犠牲に神の心を回収した。そして散兵を草神に預け、スメールを後にした。
この際、草神ブエルによって博士の記憶が回収され、彼が残した散兵の記憶のバックアップと合わせて童話にされた。この童話は単なる童話ではなく、彼の記憶を世界樹から守るための手段だった。
その記憶を元に、草神は過去の真相を伝えた。事実を知った散兵は怒り、そして過去を変えるため世界樹へと飛び込んだ。
「…ドットーレ?ハハハっ…ドットーレ!!」
彼が世界から消えた後、彼についての記憶はバックアップの物語から復元された…
「野狐の皮を被った猛獣」は、「灰色の狐」の群れに紛れていた。猛獣は狐たちが自身を見抜けないと思っていたが、その群れにいた異種は彼だけではなかった。
群れには「人に見捨てられた子猫」もおり、自身が狐でないことを嘆く子猫を、狐たちは「だとしても僕たちの仲間だ」と慰めていた。
猛獣はそんな馴れ合いを嫌い、山に火を着けた。火を消すには犠牲が必要だった。
一匹の灰色の狐が前に出て、猛獣と話をした。曰く——君は頭がいいから、きっと僕たちを救う方法を思いつくはずだ。
猛獣は微笑みながら灰色の狐を火のそばに連れ、殺した。灰色の狐の心は、透明で美しい無垢な雫に作り上げられた。
猛獣はその雫を子猫に渡し、こう伝えた——みんなお前を犠牲にしようとしている。これを持って、お前の狐の仲間たちのために、死にに行くといい。
(後略)
————魔神任務間章第3幕 伽藍に落ちて
余談
- スカラマシュのロボットは、原神セレベンツで観られるドットーレの「最適化された人間」の実験対象に似ている。
- なぜスカラマシュが子猫なのかは不明だが、物語の一部に博士視点の記憶がある事から博士による認識の可能性もある。
- 歴史が変わった事で、散兵は博士らが散兵を記憶していないと推測している。しかしファデュイには世界樹と切り離された情報システムが存在するため、博士ほどの地位であればそこから記憶を持ち出していてもおかしくない。