概要
日雇い労働者向けの簡易宿舎の通称。
この手の宿の密集地帯は「ドヤ街」と呼ぶ。
その性格上、なんと言っても値段が異常に安いのが特徴。
2,000円を超えれば高い方で、安さを突き詰めると500円程度の場所すらある。
大都市で交通の便がいいことを考慮すると破格と言える。
半面、価格相応に汚かったり、そもそも周囲の治安が悪いのが難点。
安いドヤになると、建物がぼろいのは当たり前で、部屋の清掃はおろか布団をそのまま使いまわしていることも珍しくない。
一般的なビジネスホテルの感覚で泊まりに行くと、逆に眠れなかい夜を過ごして本末転倒な結果になりかねない。
「ドヤ」という呼び名も、「やど」を自虐的に逆さ読みしたものであり、色々と推して知るべしである。
ただし、平成後半になると観光地に近い格安ホテルとして外国人を中心に人気を集めるようになり、呼応してドヤ側も相次いでリノベーションを実施。現在では昔ほど汚いイメージは無くなっている。
1,000円を切るようなドヤも残っているが、日雇い労働者の他にも、肝試し感覚でYouTuberなどが利用しており、なんだかんだ需要と供給のバランスはとれている模様。
関連項目
ドヤ顔:語感は似ているが無関係。