概要
ナッゲル(Nuggle)とはスコットランドのシェトランド諸島に伝わる水妖(フーワ)の一種である。
この他NjuggleやNeugleとも綴られ、日本ではマイナーな水妖なので、ナイゲル、ナグル、ナッグル、ナッギー、ニオグル、ニーグル、ニグル、ニャグル、ニューグル、ノグル、ノッグルと、表記が非常にたくさんあり一定しない。(この記事のタグ表記はメイン画像を描いた海外絵師によるものである)
またシューパルティ、シューピルティという別名でも呼ばれている。
川や沼、湖などの水域に現われる水棲馬(ウォーターホース)の一種で、見た目は美しい毛色が青みがかった灰色か白に近い灰色のシェトランドポニーの牡馬であり、尾が車輪のように巻いているという特徴を持つ。
近隣の地域に伝わるケルピーやアハ・イシュケ、ナックラビーは、人を溺れさせて食い殺したり、毒息を吐いて作物を枯らすなどの邪悪な存在だが、この水妖はいたずらをするだけの存在であるといわれている。
水辺で馬具を付けたまま彷徨っているので、人が乗ると湖などへ走りこんで溺れさせる、水車を止める(水木しげる『水木しげるの妖精大百科』に「ナイフで」とあるが、KMブリッグズ他によるとノッグルさんは蹄で止めてるとあり、ナイフはお守りっぽい)などを行うとされる。
シェトランド諸島の人々は、子供がむやみに水域に近づいて事故死しないように、この水妖についてを語っており、普通の人では化かされてしまうので乗ることが出来ないが、フィンランド人と呼ばれる魔法使いの一族(本当のフィンランド人ではなく人魚フィンフォークとも異なる架空の魔族)だけが乗りこなせると伝えている。