「上手に吹こうと思ってもダメだ」
「大事なのは、楽しい気持ちで吹くことなのさ」
概要
アニメオリジナルエピソード「マエストロ編」で登場したキャラクター。マジロウの本の持ち主。
窪塚泳太と同じくアニメオリジナルの本の持ち主であり、原作には登場しない。
CVは環有希氏(EDクレジットでは旧名の「玉木有紀子」表記となっている)。
公式からプロフィールは明かされていないため、年齢や好物等は不明。
一応、後述の衣装から考えた場合、出身はほぼ間違いなくスコットランドだと思われる。
人物像
容姿
フォルゴレからも「睫毛が長い者同士」と親近感を抱かれるほど長い睫毛や、マジロウの頭をイメージしたような帽子、何より常に手にしているバクパイプが特徴的な少年。
スカートのような服を着ているが、これは93話でもニコラウス自身が「伝統あるスコットランドのユニフォームなのさ!」と発言している通り、「キルト」という名の実在する衣装である(「スコットランド 伝統衣装」等で検索すれば確認可能)。
性格
「バクパイプの良さを世界中に広めたい」という大きな夢を持ち、実際に世界各地を巡り歩いているように、バクパイプに対する確かな情熱や夢に向かう行動力を持つ。
飛鳥古墳での一件後にはひどく落ち込んだ様子も見せたものの、最終的には「マジロウが大好きだったのは、僕の楽しい音色のバクパイプだったんだ」と立ち直っているため、マジロウのことも心から大切に想っていたことが示されている。
活躍
前述したように、アニメオリジナルエピソード「マエストロ編」での登場・活躍となる。
奈良の飛鳥古墳でガッシュ達と出会い、暫し友好を育むも、紆余曲折ありマジロウとの突然の別れが訪れてしまう(詳細はマジロウの記事を参照)。
ガッシュ達が「ハザマ」へ引き込まれてからも気を失ったまま森の中に残されていたが、調査に来たナゾナゾ博士・サンビーム・フォルゴレ・キャンチョメに発見され、目を覚ました後には情報を提供した。
その後、アニメ版100話では後日談が描かれ、記念すべき100話目で実質的な主役を務めることに。
どこかの病院で治療を受けていたニコラウスだったが、「マジロウとの突然の別れ」という深い心の傷が癒えることはなく、「僕は君の本の持ち主として、最大の過ちを犯してしまった」と零すほど落ち込んでしまっていた。
そんなニコラウスを励まそうと、イタリアへ連れていくフォルゴレ。
「陽気な国」たる母国イタリアの街を案内しつつ、
「マジロウが魔界に帰ったんだ、無理もないと思うが……」
「悲しい気持ちじゃなく、マジロウとの楽しかったことを思い出すんだ」
と、「愉快なスター」らしく優しくも明るく寄り添い、何とかしてニコラウスの心を癒そうとする。
だが、それでもニコラウスは悲しみを吐き出しきることはできず、なんと悲しみの籠った音色によってイタリア中を悲愴な空気にしてしまうという事態が発生。
街中の人々が項垂れる姿を見たフォルゴレは、
「スターたる者、こんなにたくさんの悲しい人々を放っておくわけにはいかん!」
「この人々を救うことができなければ、ニコラウスの悲しみを拭い去ることなど到底できん!」
「ニコラウスのためにも、まずはここからだ!キャンチョメ!」
とライブを始め、悲しみを吹き飛ばすべく全力で「チチをもげ!」を踊り続ける。
しかしフォルゴレの奮闘も虚しく、一向に街の空気を変えることはできないものの、フォルゴレの曲を耳にしたニコラウスが「誰も聞いていない」こと(=「誰にも聞かれていない曲」)に気付く。
奇しくもその気付きがきっかけとなり、かつて「世界中を旅しながらも、道行く人々は自身の演奏を聞いてくれなかった」過去や、そんな中でもマジロウだけはバクパイプの音色を楽しんでくれていたことを思い出す。
「そうだ……」
「あの時マジロウは、僕の楽しいバクパイプを喜んでくれたんだ」
「この気持ちだ…!この楽しい気持ちなんだ…!」
「マジロウが大好きだったのは、僕の楽しい音色のバクパイプだったんだ…!!」
そうしてマジロウとの「楽しかったこと」を思い出したニコラウスは、明るい音色をイタリア中に響かせ、元の明るい街へ戻すことに成功。街の人々に囲まれて笑顔を見せた。
解決後にはフォルゴレ・キャンチョメと固い握手を交わし、
「ありがとう。2人のおかげで、大事なものを失わずに済んだよ」
と感謝。再びバクパイプを吹きながら旅立っていった。
関連タグ
マジロウ……共に世界を旅し、バクパイプを楽しんでくれた大切なパートナー。
パルコ・フォルゴレ……後日談で自身を励ましてくれた相手。音楽関係に優れているという共通点も。
ゴルドー……ダニーの本の持ち主。同じく「芸術」に対して熱い想いを抱いているキャラクター。
パティ……こちらは原作における第100話で初登場した魔物。