あなたは、最後に──。
概要
名前の初出は小説版「ヴェノマニア公の狂気」。本格的な登場は小説版「悪徳のジャッジメント」から。
小説版「悪徳のジャッジメント」では当初、USE連合軍の少尉として登場。オクト家の当主も務めている。
当時はまだガレリアンが大罪契約者となっておらず、ニョゼの上司かつガレリアンの友人・トニー=オースディンも、「民衆殺しの悪辣将軍」と呼ばれた事件を起こしていない。
軍人であるトニーが魔術の心得のあるMaに協力を求めたことから、ニョゼは弟と共に、トニーの部下として呼び出された。
その後、タイタニス号事件が発生。ガレリアンは『強欲』のスプーンに宿った存在と契約し、大罪契約者となる。
大罪の器を集め始めたガレリアンに、Maが「器を所有していると思わしき人物」としてニョゼの名前を挙げる。ニョゼは首藤禍世の従兄弟にあたる奥戸阿南の子孫であり、ヴェノマニアの遠い子孫でもあった。
この時代のヴェノム・ソードはオクト家の家宝。当主であるニョゼは譲渡を拒否し、ガレリアンに大金を積まれようが取りつく島もなかった。
正攻法ではヴェノム・ソードの入手が難しいと感じたガレリアンだったが、幸運なことに(ニョゼにとっては不運なことに)同時期、元・レヴィン大学教授のイアソン=ジャックが娼婦殺しの罪で逮捕される。凶器が蛇国刀であったことから、ガレリアンは凶器をヴェノム・ソード、犯人をニョゼに捏造。ニョゼは無実の罪で投獄された。
このとき奪われたヴェノム・ソードは、小説版「ヴェノマニア公の狂気」にてガモンが取り返そうとしている。しかし失敗した為、後にガモンは映画館へ向かった。
刑務所を脱走したニョゼは名前と顔を変え、ルシフェニア国のロールド市に警察官として潜伏。潜伏の詳しい経緯は描かれていないが、「PNの闇に迫る絶好のチャンスだと考えた」と語っていたことから、何らかの理由はあった模様。
ちなみに整形前のニョゼは、弟のガモンと瓜二つだったらしい。ガモンの容姿は、神威がくぽがモデルとなっている。
潜伏開始から一週間後、桜の木の下でネメシス=スドウと出会った。
夏の記憶
ネメシス(刑務所で死亡したことになっており、テミスという偽名を使っている)と順調に仲を深めていく一方、ガレリアンの動向を探っていた。
秋の記憶
9月。ガレリアンが下したとある判決により、アスモディン国がルシフェニア共和国に宣戦布告。戦争が始まる。
この頃にはネメシスと正式に付き合い始めており、部屋の合鍵も渡している。しかしそれが仇となり、ネメシスはニョゼの部屋で偶然、ガモンがニョゼに宛てた手紙を発見。自分の恋人が暗殺対象であったこと、ニョゼが自分の正体を知っていたこと、その両方を知ってしまう。
ただし、ニョゼがどのタイミングでネメシスの正体を知ったのか、正確な時期は不明。(ガモンからの手紙には、アスモディン国がルシフェニア共和国に宣戦布告したことが記されていた為、手紙を受け取った時期だけなら9月以降である)
冬の記憶
お互い、相手の秘密を知ってしまったことは口に出さないまま、恋人関係を続けていた。
12月。映画館の設立と同時に、ガレリアンの部下であるブルーノがニョゼの居場所を発見。ガレリアンに報告する。(小説版「五番目のピエロ」より)
クリスマスをニョゼと一緒に過ごす約束を交わしたネメシスは、帰宅後、組織から年内にニョゼを銃殺するよう命じられる。
そして迎えたクリスマス。雪の降る中、ニョゼはネメシスにプロポーズした。
以降の展開は楽曲「最後のリボルバー」を聴けば嫌でも分かるだろう。
なお、小説版「ネメシスの銃口」に存在するニョゼとネメシスのエピソード(楽曲「最後のリボルバー」に該当)は、pixivノベルの公式サイト から確認することが可能。
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以下、ネタバレ注意
原罪物語 -罰-では……
(以下、master of the heavenly yard 以降のネタバレも含まれています。未読の場合はブラウザバック推奨)
ニョゼ=ループ=オクトパスとして登場。本作の物語は彼の視点で語られる。
ガモン=ループ=オクトパスとは異なり、サードピリオドの記憶はなく、あくまでも別人。ループ=オクトパス家の家督継承者かつ、レヴィアンタ魔道王国の中枢組織である元老院に勤めている。
(「原罪物語 -罪-」より。ちなみにガモンは元老院長に就任)
さらにここではガモンの兄ではなく、弟となっている。
一方、「雪があまり好きではない(見ているとなぜだかとても悲しい気持ちになる)」と語る、大罪契約者たちが受けた「罰」を夢に見る、その中でとある女性に泣きながら銃口を向けられるなど、ニョゼ=オクトとの関連性も示唆されている。
原罪物語は悪ノPが御本人のBOOTHでも電子書籍を頒布されている為、詳細は是非とも自分の目で確かめていただきたい。
【DL版】原罪物語 -罰- | the heavenly yard
また、原罪物語におけるニョゼはレヴィアンタ魔道王国の出身。レヴィアンタの厄災が起こる2年前、外交のため渡ったアスモディン国でルケシスという女性に恋をした。ニョゼ曰く、桃色の髪の美しい女性であるらしい。
ところでギリシア神話には、「ラケシス」という運命を司る女神がいる。
ラケシスは一説でテミスとゼウスの娘とされており、「テミス」はネメシスが名乗った偽名、「ゼウス」はタイタニス号事件発生時、ネメシスが所属していた不良グループの名前と一致する。
ニョゼは猛アタックの末、ルケシスとの交際を開始。ひと悶着あったものの無事に結婚し、イリーナの女王就任式典の数日前、レヴィアンタ魔道王国にてニョゼは、アスモディンにいるルケシスがニョゼとの子どもを出産したとの報せを受けた。