機体データ
型式番号 | RGM-86R |
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所属 | 地球連邦軍、カラバ |
開発 |
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生産形態 | 量産機 |
頭頂高 | 18.42m |
本体重量 | 42.30t |
全備重量 | 68.22t |
ジェネレーター出力 | 1,620kW |
スラスター総推力 | 81,200kg |
センサー有効半径 | 10,900m |
装甲材質 |
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固定武装 |
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携行武装 |
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オプション装備 |
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機体概要
ジムⅢという機体は基本的に老朽化したジムⅡをジムⅢ計画により改修して支援用MSとして戦線に復帰させたものであるが、支援機として確立された特性を活かして新規に設計・生産された機種が存在し、これらの機体は区別のために「ヌーベルジムⅢ」と呼ばれる。
ジムⅢに比べジェネレーターがより高出力なものに変更され、それに伴って胸部の排気ダクトが増設されて計4器になっており、頭部はバルカン砲の給弾数向上とセンサー強化を施した新設計のものがセットされている。
前腕部やバックパック、ビーム・ライフルやシールド等一部パーツはガンダムMk-Ⅱと同型のものを使用し、ガンダムMk-Ⅱの簡易生産型と言えるまでに性能が向上している。この「ガンダムMk-Ⅱの簡易生産型」という位置づけは、同じ作品に登場するバーザム改とは好対照を成しているが、ジムの血を引いている本機体が「量産機に改善や機能追加を施しMk-Ⅱに近付ける」というザク的なアプローチを用いているのに対し、ジオン的な特徴が見られるバーザム改が「Mk-Ⅱをベースに簡略化とコストダウンを図る」というジム的なアプローチで設計されるなど、両機体は見た目と方向性が全く正反対のコンセプトになっている。
また、その位置づけからガンダムデルタカイとの機体性能比較機としてマリアナ基地のボイド・クリフにて保管された機体も存在し、同機は遊撃部隊フレスベルグの所属機として運用された。
尚、後期生産型はジェネレータをネモと同型のものと交換してコストダウンを図り、汎用機としても活躍している。
余談
ジムⅢのデザインは実際にはカトキハジメ氏によるものである(ジムⅡのプラモデルを改修して制作できるよう設定されていた)が、アニメ『機動戦士ガンダムZZ』に登場するジムⅢの設定は佐山善則氏がクリーン・ナップしており、カトキ版とはデザインが異なる。それで『ガンダムセンチネル』登場の際にカトキ版ジムⅢが「ヌーベルジムⅢ」として設定されることになった。カラーリングは通常のジムⅢとは異なりジム・コマンド(宇宙用)のものをトランスレートしている。「重装備だから強そう」ではなく「重装備にせざるを得ないMS」を感じさせるデザインラインが本機体の特徴と言える。
また、本機のデザインから逆算する方向でジム後期生産型とジム改がデザインされている。