概要
『ポケットモンスター金銀』の開発中に消えた没ポケモン。
露骨に「呪いの藁人形」がモチーフになっており、胴体に五寸釘が突き刺さっているという衝撃的な見た目をしていた。
開発中ロムである「Nintendoスペースワールド'97 ベータ版」では、「クギをうつ」という技を覚え、「キョンパン」というポケモンに進化する設定になっていたが、いずれも没になっており製品版には登場していない。
また、アイテム等を用いる方式でもないのに進化レベルが1と異常に低く設定されていた事が判明している。ポケモンはそもそも最低レベルが1なので論理的におかしくすらあるのだが、何の目的でそのような設定にしていたのかは、今となっては知る由も無い。
基礎データ
進化
ノロワラ → キョンパン(Lv.1)
図鑑説明
だれも ちかよらない ばしょで
ひっそりとくらす。なまえを よぶと
のろわれるという うわさだ。
備考
デザイン違い
1999年6月13日の開発中データでは、ハチマキをして槌を持った、デザインが若干異なるノロワラの後ろ姿が確認できる(正面の姿はそれ以前のものとほぼ同じ)。海外では通常のノロワラ(Kurstraw)と区別され「Kickstraw」と称されることもあるが、公式な名前ではない。
ムウマとの関係
その後の「Nintendoスペースワールド'99 ベータ版」では、名前こそ登場したものの、ビジュアルや設定は製品版のムウマと同様のものになっており、従来のノロワラの面影は全く無くなっている。
この当時のムウマは進化もせず、ノロワラとの共通点はゴーストタイプである点くらいしか無かったため、ノロワラが魔改造されたと言うよりも、没が決まったノロワラのスロットに新たなポケモンを上書きしたために発生した過渡期の現象であるものと考えられる。
「クギをうつ」について
エフェクトは「のろい」をゴーストタイプで放った際の定番表現になった。
本種唯一の遺産と言えるかもしれない。