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学名Galleria mellonella。メイガ科に属するで、別名ハチミツガ。


幼虫編集

主にミツバチ蜂の巣の隙間に産みつけられた卵から孵る。

幼虫はを食べる性質があり、蜂の巣をトンネルのように食い進んでいく。これは部屋の壁を壊す物であり、蜂蜜が蓄えられた部屋が壊されるとそこから蜂蜜が漏れる。放置すれば蜂の巣の大部分を食い荒らされる。

またトンネルを作りながら糸で舗装しており、蜂が成熟して部屋から出ようとする際にこの糸が絡まり出られず死ぬというハチノスツヅリガ特有の被害がある。

蝋の他に蜂蜜や蜂の成虫の死骸を食べることも確認されてるが、蜂の幼虫を襲うことは無いようだ。餌が少ないと共食いをすることもある。


成虫編集

蛹を経て成虫になる。体長は10-20mm弱、翅は30-40mm程度で全体的に地味な褐色

近縁種のコハチミツガ同様、雄が超音波で雌を誘う。セミのように発音器官を用いており、超音波で近づいた雌が羽ばたいて反応すると雄はさらにフェロモンを発して雌を招き寄せ性交に到る。

超音波の周波数の違いがわかるらしく、エコロケーションに使われる周波数の超音波を感じると動きを察知されないようにピタッと止まる。

成虫の寿命は雄の方が雌より長い。と言っても10日〜20日程度なのだが。


その他編集

蜂の巣の周囲の木材に穴を開けてその中で蛹になるため、巣箱にもダメージを与える。養蜂家からしたらたまったもんじゃない。しかも蜂に感染するウイルスの媒体にもなっている。年間多くの被害が発生するが、健康的に保たれた巣への被害は少ない模様。

人が養蜂を始める前から蜂の巣に寄生する蛾であった。元はアジア域に存在していたが人によって運ばれたのか今では世界中に存在している。

寿命は温度に割と影響され、33度ぐらいが最適らしい。0度に晒されるとすぐ死ぬ。45度以上の熱も致命的。


実験動物として扱いやすく毒耐性や免疫系の研究に用いられる。

蝋を食べること自体変わっているが、この幼虫はなんとポリエチレンを消化できることが判明した。研究すれば増え続けるプラスチックゴミ問題の解決に繋がるかもしれない。


関連タグ編集

鱗翅目 メイガ 蜂の巣 超音波

害虫 ミツバチ

ポリエチレン

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