概要
ゼ・バルマリィ帝国の宰相シヴァー・ゴッツォが開発した人造人間「ハイブリッド・ヒューマン」の一種。
イングラム・プリスケン(アウレフ・バルシェム)のデータをもとに作られ、高い身体能力と機動兵器の操縦技術を持っており、主に偵察や特殊工作などの任務にあたっている。
指揮官モデルと量産モデルが存在しており、指揮官モデルは意思と感情があり、微弱ながら念動力を持っているが量産モデルには意思と感情がなく、念動力も存在しない。
バルシェムはヘブライ語で「名前の主」を意味し、神の名を唱えて奇跡を起こすカバラのラビ(宗教的指導者)を指す。
また、バルシェムに与えられている名前はヘブライ文字が由来であり、順番に沿って名付けられている。
αシリーズ
αシリーズではシヴァーが製造した1号体である本来のアウレフはユーゼス・ゴッツォに渡っているが、宇宙を漂流していたイングラムを拾って新たなアウレフとして調整したため、本来のアウレフはユーゼスに破棄されている。
後にイングラムの手によって自身のクローンであるヴィレッタ・バディム(ヴェート・バルシェム)が作成され、バルマー側にばれないように女性となっている。
辺境銀河方面監察軍第7艦隊の旗艦ヘルモーズの内部ではユーゼスによって製造されたバルシェムが複数存在していたが、覚醒することなくヘルモーズを沈められ、全員死亡している。
その後はシヴァーによって改めて3号体以降のバルシェムが製造され、帝国監察軍総司令官直属の部隊「ゴラー・ゴレム隊」の隊員として配属されているが、16号体のアイン・バルシェムがイルイ・ガンエデンの捕獲のためにαナンバーズに潜入しようとしたところクロスゲートから出てきたアストラナガンにヴァルク・ベンごと取り込まれ、融合で変異した機体「ベルグバウ」の中で目覚めたアインは記憶を失い、クォヴレー・ゴードンとしてロンド・ベルに合流し、そのまま離反してαナンバーズの一員となった。
ゴラー・ゴレム隊はイルイ・ガンエデンの捕獲命令を受けて地球圏で暗躍し、捕獲に成功した後はバルマーの帝都にある霊帝宮の地下聖堂にてルアフ・ガンエデンを追ってきたαナンバーズと最後の戦いに臨むが、力及ばず壊滅。生き残ったバルシェムはヴィレッタとクォヴレーの2名である。
OGシリーズ
OGシリーズではイングラムとヴィレッタを含めて全員バルシェムとして製造されており、全員念動力を持っておらず、2号体のヴィレッタは1号体のイングラムによってジュデッカの枷から解放されている。
封印戦争時ではユーゼスによってイングラムの代わりに製造されたアーマラ・バートンがガイアセイバーズの隊員として暗躍するが、アダマトロンを手に入れたユーゼスに用済みとして攻撃され、アダマトロンに取り込まれたものの、アダマトロンの撃破に伴ってクロスゲートを通ってラ・ギアスに流れ着く。流れ着いた先でヨーテンナイに捕らわれ、シュウ・シラカワ打倒のための捨て駒として利用されてしまうがシュウにガリルナガンごと回収され、施術を受けてシュウを新たな主と認識し、行動を共にしている。
封印戦争後、3号体以降のバルシェムはゴラー・ゴレム隊の隊員としてユーゼスの捜索任務にあたっており、チーム・ジェルバを壊滅させ、アルバーダ・バイラリンを殺害している。
該当する人物
イーグレット・イング(マシンナリー・チルドレンとバルシェムのハイブリッド)