「ウヌは昔…!! 随分昔…」
「“ビッグ・マム”こと海賊 シャーロット・リンリンの夫だった」
プロフィール
本名 | パウンド |
---|---|
年齢 | 48歳 |
身長 | 731cm |
所属 | 万国住人→ファイアタンク海賊団、シャーロット家第25夫 |
所属船 | 21番タルト船→ファイアタンク海賊団が強奪した敵船(正式名称不明) |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 |
誕生日 | 8月21日(パ→8、ウ(U)→21) |
星座 | しし座 |
血液型 | F型 |
好物 | アップルジュース、パウンドケーキ |
初登場 | 単行本83巻 第836話『ローラがくれた命の紙』 |
CV | 菊池正美 |
概要
四皇"ビッグ・マム"のかつての夫にしてシャーロット・シフォンとシャーロット・ローラの実父。
元夫というだけあって彼はビッグ・マムのことをリンリンとファーストネームで呼んでいるが、クラッカー曰く「ママに言わせりゃ過去43人の夫達など血の繋がりもない“他人”だと…!!」とのこと。なので完全に他人行儀…どころかむしろなんとも思われていない。
なおその43人の25人目に当たるとのこと。
来歴
過去
数十年前にシャーロット・リンリンと夫婦になるが、作中から26年前、彼が22歳の時に当時42歳のリンリンがシフォンとローラを産んだ事で用済みと見なされ放遂された。
娘達を抱いてあげたいと嘆願するも、結局わずかな対面のみで追い出されてしまった(彼が持っている写真から推測するに、後日ホールケーキ城にコッソリ忍び込み写真に収めようとしたが、リンリンに気付かれ蹴飛ばされてしまい、結局シフォンとローラは極めて小さく写った写真しか撮れなかった)模様。
王冠を被っていたことから当時は王族だったのかもしれない。
本編
ルフィ達が誘惑の森を訪れた時は、彼は地面に埋まっていた。
彼曰く好きで埋まっているとのことだが、そこに至るまでの経緯は不明。
情報と引き換えに持ってきてくれるという美味しいアップルジュースのために喋る植物や動物(ホーミーズ)の正体、ビッグ・マムの能力、万国の成り立ちなど重要な情報をルフィ達に話すも、その情報漏洩をクラッカーに聞かれたことで、彼の逆鱗に触れ殺されかける。
絶体絶命かと思いきや、その窮地をルフィに救われた(当人曰く「森を迷って何十回も顔合わせたから情くらい移る」)。
ルフィとクラッカーの11時間に渡る戦闘では一人その場を逃げ、闘いが終わった後に合流。
その後はルフィ達にビッグ・マムの危険性を伝えた後に別れたが、海の上でプリンの持つ絨毯(ラビヤン)で空を飛んでいるシフォンを目撃。
シフォンやローラとは生まれた時に一度会ったきりだが、それでも親心ゆえか「生まれたときのまま」と一目で愛娘だと感知した。
それからはシフォンを追ってカカオ島までやって来るも、お菓子工場の前で騒いだせいで不審者扱いされオーブンから暴行を受ける。
一度は工場前から退いた彼だが、娘のシフォンが反逆者として処刑されるのを見たことで再びオーブンの前に飛び出す。
「今助ける!! 娘よ!!」
その場ではサンジの誰にも気づかれねェ速度による蹴りのアシストのおかげで、オーブンを殴り飛ばし、シフォンを救うことに成功。
ただ吹き飛ばされた本人にはパウンド一人で殴り飛ばしたわけではないことが見え見えであり、「てめェなわけねェだろ!!!」と彼の燃える拳で殴られることとなった。
そして再び彼は娘の為に体を張る。オーブンが熱海温泉(ねっかいじごく)という海が煮える技を使い、シフォン達をベッジの船ごと海に落とそうとしたのだ。
「やめるのよねーー!!!」
このままではシフォンが危ないと察し、彼は能力を使っているオーブンを棍棒のようなもので後ろから殴り、海に突き落とそうとする。
「義理の息子を殺す気かよ…!!」
突き落とすのには失敗したものの、シフォン達を一時的ながらも標的から外し、彼らを逃がすことに成功する。
しかしそれは、自分が標的となりオーブンに狙われること、そしてもう助からない事を意味する。
加勢も見込めず、ましてや戦闘員でもない彼がオーブンに勝てるわけもないのだから。
だが粛清される間際も動じることはなく、ベッジ一家を遠目で見守りながらネクタイを正し、娘に遅くなった結婚祝いを述べ、名も知ることができなかった孫にも心の中で静かに語りかけた。
「名も知らぬ孫よ…幸せか? 父ちゃんと母ちゃんにしっかり愛してもらうのね」
「結婚おめでとう!!」
それは「反逆者に荷担した罪人」ではなく、愛する娘のために命を張った「父親」としての勇姿だった。
実質面識もなく、親に愛されることを知らないシフォンはパウンドの行動の意味を理解出来ず(何処かにいるであろう父親という可能性にも思い当たることもなかった)、「誰なのあいつ…変態?」と変人にしか思われていなかったが、両親からの惜しみない愛情を知るペッツは彼の気持ちを感じ取ったのか、彼が切り捨てられる瞬間、泣き叫んでいた。
と、彼の生存が絶望視されていた中、扉絵連載で21番タルト船に乗ったボロボロの状態のパウンドらしき人物がトンタッタ海賊団の前に漂流していたようだが・・・?
そして983話の扉絵にて生存が確定し、ドレスローザにてファイアタンク海賊団の面々と共に娘のローラやシフォン、そして孫のペッツたちと遂に再会を果たした。
最初こそ海軍に追われていた状況もあって「父を名乗る変な男」扱いされて逃げられるなどの紆余曲折があった。しかし、パウンドがリンリンに蹴飛ばされる寸前の僅かな隙になんとか収めた二人の赤ん坊の頃の写真を見せたところ、ローラとシフォンはリンリンから「父親は何度蹴られても食い下がるしつこい男」と教えられていたことを思い出し、最終的には彼女らもパウンドを「本当の父親」だと理解した。三人は喜びの涙を流しながら強く抱き合った。
更にその後に行われたローラとゴッティの結婚式にも参列し、パウンドはより一層の幸福を噛みしめるのだった。
パウンドの26年に渡る苦闘が、ようやく報われた瞬間だった。
ちなみに現在の彼の立場や正確な所属は不明だが、ベッジからしても舅にして自身達の恩人である事から悪い様にはしないと思われる。