概要
大きさ1メートルくらいの蛇で、名前の意味は「重たい背骨」。
短い後ろ足を持っており、同時期のアルゼンチンに暮らしたナジャシュ等も同様だったので、ヘビの仲間がトカゲの仲間から派生するときにまず前足から退化させたという証明になった。しかしこの足はだいぶ後ろの方についており、やたら胴長で尾が短いという体型であった。
浅い海だった地層で見つかったのでウミヘビのように水中で暮らしたとされ、さらにヘビの祖先とされるドリコサウルス(fromヨーロッパ)もやはり浅海の地層で見つかった事から「ヘビは泳ぎやすくするために足を退化させたのだ!」という仮説を生んだ。ちなみにそのドリコサウルス類の化石は日本でも見つかっており、海辺でなく川辺だったことから「元々水辺で暮らしていた」という見方が強まったという。
一方で「穴やせまい物陰に隠れるために手足を退化させた」地上生活説も有力で、彼らよりも古いジュラ紀末期~白亜紀初頭にはすでに陸棲のヘビ類がいた(エオフィス等)事も確認されている。そのためパキラキスが下等なヘビ類である事は間違いないが、ヘビ類の起源が海だという説には否定材料が投下され、一転して陸上起源説が趨勢となった。
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