概要
卵や砂糖、バターをたっぷり使った生地に、ドライフルーツが入った菓子パン。ふわふわ食感とドライフルーツの香りが特徴。
イタリア語で「大きなパン」の意。クリスマスシーズンに食べられ、欠かせないパンである。
歴史
ミラノの王家でコックをしていたトーニなる人物が、クリスマスの晩餐で出すケーキを焦がしてしまった。そこで急遽、小麦粉や砂糖、卵、レーズンを使ったデザートケーキを出したところ美味だったという。
これを、「トーニのケーキ」の意で「パン・デ・トーニ」と名付けられ、やがて「パネットーネ」となったという。
クリスマスに食べれるようになったのは、当時はイタリアは今より寒く、小麦粉が貴重だった。そこで、クリスマスシーズンのご馳走として食べられるようになったのが始まり。
食べ方
「大きなパン」の名の通り、とても大きい。重さは1キロで、ドーム型のものが多い。
日本のクリスマスケーキとは違い、12月から1月上旬のクリスマスシーズンに、切り分けて食べていく(下のイラスト)。
カプチーノと甘いものを合わせる、朝食を食べることが多いイタリアでは、クリスマスシーズン中はパネットーネを朝食に食べる人が多いという。
また、クリスマスの昼食会後の締めとして、家族や友人と食べる人もいる。
パネットーネ種
パネットーネ作りで発酵する際、パネットーネ種というイーストを使う。しかし、これはイタリア北部のごく限られた地域でしか採取できない。さらに、管理も難しいため、極めて高価になる。
家で作る際でも、パネットーネ種は買うことが多い。
この種を使うことで日持ちしやすく、2ヶ月、時には半年持つものもある。
関連イラスト
関連タグ
パネトーネ:表記揺れ。ガールズ&パンツァーのキャラ名でもある。