概要
カニの一種で、カクレガニ科の種であり、日本ではオオシロピンノやカギヅメピンノがよく見られる。
アサリを食べている時に貝の中から時々見つかるあのちっこいカニのことである。
よくアサリに食われた子ガニだと誤解されるが、実際はアサリに寄生しているれっきとした寄生生物であり、成体である。
アサリの肉を食うことはないが、ピンノが入り込むことで圧迫されアサリの身の成長が妨げられる。また食事はアサリが得たプランクトンなどのおこぼれを貰っている。
甲羅は柔らかく、貝に入れるだけあって体長はきわめて小さい。また小さくつぶらな目も特徴的だが、退化しておりほぼ見えていない。
アサリの中でヒキニートをしているのは基本メスであり、オスはアサリを渡り歩いてメスを探し出す。
大抵アサリと一緒に茹でられていることが多く、食べても大丈夫か気になる人もいるようだが、特に毒などもなく問題なく食べられる。
とはいえその小ささからカニ独特の風味はほぼ感じられないのだとか。
見た目が小さくて可愛らしいことから一定の人気があり、ガチャガチャのフィギュアになっていることも。