ファントム!
ふぁんとむ
『ファントム!』とは、『月刊プレコミックブンブン』で2004年1月号から2006年5月号まで連載された大斗改の漫画作品。コミックス全4巻。
舞台は今から約100年後の地球。
人間でも動物でもない謎の超生物・ファントムが現れ、戦争がなくなり武器を持たなくなった人間たちは次々虐殺され、あっという間に侵略されてしまう。
地球の地形が変化したり、多くの人間がファントムに殺されていく中、人間たちは国際退治連盟「ネビロス」という組織を作り、ファントムと戦っていく。
主要キャラクター
エイプ
本名はファントム・エイプ。人間の母親とファントムの父親の間に生まれたハーフである10歳の少年。何かと問題を起こすやんちゃなトラブルメーカー。
尻尾、爪、角、牙を武器にして戦うが、物語中盤からは尻尾だけを徹底的に鍛えるようになる。ファントムの力の源「コアボール」を食べることで凶暴化する。得意技は「やじるシッポ」。
一人称は「オレ」。好物はおにぎり。
ブラック・ホール
ネビロス(イースト支部)所属のトップクリーナー(ファントム退治人)の男性。21歳。クリーナーNo.666。
必殺技は名前を呼んで返事をした相手を吸い込む「ブラック・ホール」。
かつては父ブルー、母レッド、祖父ゴールド、祖母シルバー、兄グリーン、姉ピンク、おじブラウン、おばホワイト、自分を含めた9人家族だったが、ブラック以外は彼と同じ能力を持つ正体不明のファントムに殺されてしまった。
一人称は「私(昔は「僕」)」。好物は甘いもの。
チト
108のお札術を覚えるためにエイプ達と共に旅をする10歳の少女。得意技はお札術の「お札ハリセン」「お札ガムテープ」など、旅をするうちに次第に経験値を上げていく。
一人称は「私」。大の辛党で、自分とは正反対の甘党であるブラックとは料理にすれ違いがある(チトがカレーに唐辛子やラー油など辛い物を入れるのに対し、ブラックは水飴や砂糖など甘い物を入れ、仕上げにエイプがマヨネーズを入れたためまずくなった)。
ネビロス
ファントムを倒すべく人間が結成した国際退治連盟。総帥ダブルヘッドと9人のトップクリーナー(ファントム退治人)を中心として活動している。モットーは「気をつけろ ファントムみんな やっつけろ」「ファントムを いっぱい倒して 平和だよ」。
ダブルヘッド
ネビロス総帥の2人の男女。
No.000
数年前、ネビロスを辞めた伝説のトップクリーナー。魔法使いと仙人を組み合わせたような姿をしている。
ブー子
中央本部所属のトップクリーナー。クリーナーNo.111。No.000の一番弟子の豚の女の子。治癒魔法が得意。
ハテナ
ノース支部所属のトップクリーナー。クリーナーNo.222。
ダブルヘッドに忠誠を誓っているが、実はファントム大魔王にスパイとして送り込まれた不死身のファントム。どんな怪我をしても脱皮をすれば傷は全快する。しかし脱皮をするほど自分自身の体が小さくなり、最終的には細菌よりも小さくなってしまった。
マザーソード
ウエスト地方所属のトップクリーナー。クリーナーNo.333。
体中に剣を装備した貴婦人で、鼻毛を剣に変える能力を持つ。かつて実の息子をファントムに殺され、ファントムに復讐する為にネビロスに入った。最初はエイプを悪のファントムだと思っていたが、エイプの過去を聞く事により心動かされ、擬似親子としてエイプを抱きしめた。
サン・ジェルマン伯爵
ウエスト地方所属のトップクリーナー。クリーナーNo.444。
「太陽の貴公子」の異名を持つ美青年。ハゲ頭で光を反射させる技を持つが太陽が出ている日中までしか攻撃は有効ではないため、そこをつかれブラックとチトに敗北する。
イースト地方所属のトップクリーナー。クリーナーNo.555。
真実の口を模したような仮面に全身を[[鎧]で纏った大男。素顔を見られるのを何より嫌うが、仮面と素顔はそっくりである。自分より優秀なブラックを(素顔を見られたこともあって)憎んでおり、常にネビロスから追放させようと目論んでいる。
得意技は肩のマーライオンから水を発射する「ハイドロ・キャノン」「ハイドロ・ショットガン」など。
パンプキン・ヘッド
サウス地方所属のトップクリーナー。クリーナーNo.777。
バク・ダンゴ
サウス地方所属のトップクリーナー。クリーナーNo.888。
「バクダンゴ」という爆弾団子が武器で、その威力は村を吹き飛ばすほど。第19怪ではバクダンゴでエイプを追い詰めるが、最後は自分のバクダンゴに吹き飛ばされてしまった。オカマ口調で話す。
ボーイ
ノース支部所属のトップクリーナー。クリーナーNo.999。
スイカ頭が特徴。発した言葉が衝撃音波になる特異体質(文字通りの「コトバの暴力」)のため、生まれてすぐに両親に捨てられ、本部で育てられた。エイプと友達になり、ファントムに対する認識を改めた。