注意:イラストはイメージです。
概要
『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』にのみ登場した敵キャラクター。
遠くに浮かぶ謎の人影。見た目は浮遊している青紫色の人型飛行物体。
元ネタはメキシコ原産の未確認生物(UMA)【フライング・ヒューマノイド】。
また海外版での名称も同じく「Flying Humanoid」。
元ネタを踏襲し過ぎた所為なのか、悪魔城ドラキュラシリーズの中でもかなり異質かつ、その正体が作中で明かされる事は一切無く、最後まで謎に包まれたまま終わるかなり不気味なキャラクターに仕上がっている。
空を見ろ!あれは人なのか!?
本作に登場する隠しUMA(所謂レア敵)の1体であり、名前以外の詳細は一切不明の存在。
情報アイテム『UMAニュース』から得られるヒントも、基本的な内容しか書かれておらず、最終的には(経営不振で出版社が夜逃げしてしまったのか)そのまま休刊となってしまう有様。
仮にもオカルト専門誌なのだから、もう一歩踏み込んだ記事を書いて欲しかったものだが……。
さて、注目すべきキーワードは「空」と「人」しかない訳だが、ここは頑張って推理してみよう。ヒント通り、まずは空が開けた高い場所にある屋外のエリアに絞って重点的に探してみると……?
『呪縛の時計塔』のエリアボス『ゼファル』が居た部屋から右側に進んだ先の小部屋。そこの背景をよ~く見てみると、寒空の中、何かが遠くで飛んでいるのが分かるだろうか?
そう、この小さく映っている謎の影こそが噂のフライングヒューマノイドなのだ!
だが、偶然飛んでいる謎の影を見つける事はあっても、それがまさかこの時点で倒せる敵だとは、殆どの人が思いつかないだろう。
一応、前作『暁月の円舞曲』でも『時計塔』のエリアボスである死神が戦う直前まで背景に佇んでいた事例があるため、この謎の影をエリアボスの先見せなのだと勘違いしたプレイヤーもいるにはいたのだが、とんだ罠である。
フライングヒューマノイドと我々は呼ぶ事にした
HPは『1』。経験値も『1』。弱点も耐性も無し。ドロップアイテムも無し。
しかしソウルのドロップ率はなんと『100%』。
攻撃能力は一切持たず、ただただ遠くの背景をゆっくりと浮遊しているだけのモンスター。
それがフライングヒューマノイドの全てである(怪物図鑑の画像も影しか写っていない)。
コイツを倒す理由もそのソウルを入手する事以外にはないので、本当に異質極まりない。
因みに時を止めても普通に動く事ができる何気に凄いやつだったりする。能力の範囲外なのか?
フライングヒューマノイドから得られるソウルの能力は「INTとLCKがあがっていく」。
つまり発動中、INT(魔法攻撃力)とLCK(アイテムドロップ率)が徐々に上昇していくため、ソウルによる攻撃能力を強化するだけでなく、アイテム狩りにも重宝する優秀な能力なのだ。
また発動中は背中に白い羽の様な美しいオーラが展開するため、見た目もかなりカッコイイ。
最大レベルも『1』で武器合成にも使用しないので、入手して直ぐに活躍できるのも嬉しい所。
彼に触れる方法などあるのだろうか?
しかし、折角の能力も入手できなければ意味がない。そもそも相手は遠くに浮かんでいるだけで、コチラ側に近づいてくる気配すらないため、この離れている状態から倒す必要がある。
だが、どうやって?
2Dのアクションゲームに、3D的な解決方法を求める時点で、既に場違い感満載なのだが、兎に角もう一度考えてみよう。
遠くにいる敵に触れる事はできない。つまり物理攻撃は不可能。武器による作用も可能性は低い。ではソウルの能力なら? やはりそこに答えが隠されているのだ。
物理的な接触では無い、遠くの敵にも作用する、バレットタイプのソウルの能力と言えば……?
「ギィィヤァァッ!!!」
そう、正解は『狂乱の花園』に出現する『マンドラゴラ』の能力、「叫び声で敵を吹き飛ばす」。
その絶叫を耳にした者は正気ではいられないと言う謳い文句に違わず、その効果は正に覿面。
この時、かなり遠くからフライングヒューマノイドのソウルが勢いよく飛んでくるため、なかなかシュールな絵面となる。勿論、部屋を入り直せば何個でも入手可能である。
尤も、複数入手しても特に意味はないのだが。
残念ながら今回をもちまして休刊となりました
結局、「その正体が一体何なのかは全く分かりませんでした」で雑誌は休刊となってしまい、本作以降フライングヒューマノイドが再登場した事は無い。
多分、その正体が明かされる時は今後も永遠に来ない事だろう。もしや、休刊した理由って編集者がその正体を知ってしまったからなのでは……?
まあ、世の中には明かされない方が良い事もあるし、謎のままで終わった方が反って魅力的で良いのかもしれない。うん、そういうことにしておこう。