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概要

田中芳樹作の小説『銀河英雄伝説』の登場人物。

ゴールデンバウム朝・銀河帝国に仕える門閥貴族のひとり。伯爵の爵位をもち、後にラインハルト・フォン・ローエングラムに仕えるヒルデガルド・フォン・マリーンドルフの父。

保守的な人物ではあるが、門閥貴族のなかでも珍しい温厚篤実な人柄で知られ、明日をも知れぬ病状で伏せる甥・キュンメル男爵の財産を横領することなく管理したほどの誠実な人物でもある。

物語に登場したのは、遠縁にあたるマクシミリアン・フォン・カストロプ公爵が遺産相続を理由に帝国に反旗を翻したことを知り、領地が隣接する伯爵が、なんとか穏便にすませようと説得に行き、公爵に身柄を拘束されたことにはじまる。
このときはジークフリード・キルヒアイス少将が反乱を鎮圧、無事に救出されている。

「リップシュタット戦役」では当初、オットー・フォン・ブラウンシュバイク公爵率いる貴族連合軍に味方することを考えていたが、娘のヒルダは「皇帝は宇宙艦隊司令長官・ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥、国務尚書・リヒテンラーデ侯爵の側にあり、正義はむしろラインハルト、リヒテンラーデ側にある」、「貴族連合側にくみするものは多く、門地の小さいマリーンドルフ家に発言権は少ないが、勢力の小さいラインハルト側につけばマリンドルフ家の発言力はそれだけ強まる」、「ブラウンシュバイク公とリッテンハイム候はラインハルト・リヒテンラーデ憎しで結束しているが、そのう仲たがいするにちがいない」と説得され、ラインハルト側につくことを決断する。
ヒルダはこのとき、「民を虐げた帝国は滅びるべきだ」とも発言、父を驚愕させるが、伯爵は「マリーンドルフの家を利用して、自分のために生きなさい」と発言し、今度は娘を驚かせている。

ヒルダの予言通り、「リップシュタット戦役」は貴族連合軍の敗北に終わり、彼女は帝国の実権を握った帝国宰相・ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥の秘書官に任命される。

新帝国暦1年(宇宙暦799年)、自由惑星同盟を屈服させたラインハルトはゴールデンバウム朝最後の皇帝・カザリン・ケートヘン1世からの譲位を受けて即位、伯爵は内閣首班にあたる国務尚書に就任する。が、その直後、甥のキュンメル男爵が皇帝弑逆未遂事件を起こし、皇帝秘書官を務める娘とともに一時的な謹慎を余儀なくされる。

伯爵は人事配置と政治感覚にも優れたものをもっていたが、積極的に新しいことをしようとするタイプの政治家ではなく、その点では工部省の長であるシルヴァーベルヒがはるかにまさっていた。

新帝国暦2年(宇宙歴800年)、惑星ヴェスターラントの生き残りの男による皇帝弑逆未遂事件が起き、打ちひしがれたラインハルトとヒルダが一線を超える。
翌朝、求婚に訪れた皇帝を苦笑とともに迎えるが、答えがその場で出るはずもなく、成熟した大人が未熟な少年を諭すようにお引き取りを願う。

しばらくして、ヒルダが皇帝の子を宿していることがわかり、ラインハルトとヒルダの結婚が決まる。このとき伯爵は外祖父が国務尚書であることの害が大きいと判断、辞意を固める。
後任の国務尚書には公正な人柄で知られる宇宙艦隊司令長官・ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥を推薦する。

新帝国暦3年(宇宙歴801年)、皇妃・ヒルダがアレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラムを生む、後のローエングラム朝第2代皇帝である。

同年7月、皇帝ラインハルトが崩御、国務尚書を辞職することができずに物語は終わりを告げる。

関連タグ

銀河英雄伝説 銀河帝国(銀河英雄伝説)
ラインハルト・フォン・ローエングラム ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ

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