ブナ目

ぶなもく

双子葉植物の目のひとつ。全て木本植物である。

概要

真正双子葉類バラ群の目の1つ。ウリ目、バラ目に比較的近縁とされる。現行のAPG分類体系では7科が属し、いずれの科も全ての種が木本植物である。

花は花被が退化した単性花であり、受粉時に子房・胚珠の組織が未熟なために受精までに数週間から1ヶ月以上の時間を要するという特徴を持っている。

現在ではブナ目に属するとされる科のうちモクマオウ科の植物は、単純化した花の形態のために古典的には一目一科の単型目であるモクマオウ目として扱われ、被子植物の中で最も原始的な系統とされていた。

日本にはブナ科、ヤマモモ科、クルミ科、カバノキ科が分布する。

下位分類

• ナンキョクブナ科（ナンキョクブナ､オーストラリアブナ、ニューギニアブナ､ラウリなど）※南極には分布しない
• ブナ科（ブナ､コナラ､クヌギ､コナラ､マテバシイ、カシワなど）
• ヤマモモ科（ヤマモモ､コウシュンヤマモモ､ヤチヤナギ､セイヨウヤチヤナギなど）
• クルミ科（胡桃､ペカンなど）
• モクマオウ科（モクマオウ、トクサバモクマオウ、カンニンガムモクマオウなど）
• ティコデンドロン科（ティコデンドロン・インコグニタムのみ）
• カバノキ科（ダケカンバ､シラカバ､ハンノキ､ヤシャブシ､イヌシデ､ハシバミ、セイヨウハシバミなど）