機体データ
概要
C.E.67年にザフトが試作一号機(ザフト)を改良する形で開発した史上初の実戦用モビルスーツ。別名「プロトタイプジン」。ジンの試作機ないし初期モデルに相当する。
機体の構造はジンに通じるが、黄緑色系のカラーリングとなっている他、頭頂部のセンサーアレイはなく、特徴的なスラスターノズルの装備にも至っていない。
また、名前に「プロト」と付いているが、これはジンが就役した後に区別のため付けられたもので、当初はこの機体を「ジン」と呼んでいた。
ここから一年足らずでジンが開発されたため旧式化するも、まとまった数が生産されており、C.E.69年のL5宙域の戦闘にてジンと共に初めて実戦投入された。また、C.E.70年2月11日からはじまった第一次連合・プラント大戦の開戦時にも実戦投入されていたが、ジンの十分な配備が整った後は「モビルスーツを中核とする軍隊」編成のテストベッドとして訓練や研究に利用されるようになった。特に、ザフトの士官学校にてパイロット養成用の練習機として運用されたことから、「練習用ジン」「GINN TRAINER」とも呼ばれている。また、民間に払い下げられた機体も多数存在し、多くが作業用重機として運用されている。
政党(政治結社)としてのザフトが直々に開発した機体であり、設計局が開発に関与していない。
装備
MA-M3 重斬刀
ブロードソード型の近接格闘武装。
質量任せに叩き切る実体剣であり、メビウスやストライクダガーの装甲を簡単に切断できる威力を持つ。この性能に着目した地球連合軍により対艦刀が開発されている。
一方、モビルスーツ黎明期の装備なためその刀身に耐ビームコーティング等は施されておらず、ビームライフルを受け止めたりビームサーベルと切り結んだりするはできない。しかし「切り開く」「楔の如く打ち込む」といったビームサーベルにはできない使い方が可能なため、ストライクのアーマーシュナイダーにその影響が出ている。
MMI-M8A3 76mm重突撃機銃
機関部をストック部にも持つブルパップ方式のアサルトライフル。本体と同じくプラントのマイウス市にて開発された。
ザフトの歩兵用制式アサルトライフルを基に、モビルスーツが扱えるサイズにスケールアップしただけの単純な構造をしている。
セミオートとフルオートの切り替えができる。
余談
初出は『機動戦士ガンダムSEED MSV』だが、『機動戦士ガンダムSEED』のHDリマスターに伴い新規カットとして本編に逆輸入された。