曖昧さ回避
- ロシア風の暖炉。かまどを兼ねる。本項で詳述。
- 1を題材にした唱歌。北原白秋の作詞、山田耕筰の作曲。(→歌詞)
- コミュニケーションゲーム『どうぶつの森』の住人キャラクター。→ペチカ(どうぶつの森)
- 小説『童話物語』の主人公。13歳の少女。
- ライトノベル『魔法少女育成計画restart』に登場する魔法少女。→ペチカ(魔法少女育成計画)
概要
печка(ペーチカ)はロシア語で「暖炉やオーブン」一般のことをさすが、通常は北欧で生まれロシアで発展した蓄熱暖炉のことを指す。
端的に言うと、煙突(煙道)を極端に長くして壁の中に這わせた暖炉である。壁は基本的にレンガ製で、ここに火から発せられる熱を溜め込んで余すところなく利用することができる。
通常の暖炉やストーブに比べ極めて熱効率が良い。また、レンガに熱が蓄えられるため、真冬の厳冬期でも、朝夕の2回焚くだけで、24時間通してとても快適に過ごせる。
日本には、明治時代の北海道に導入され、酷寒の冬でも快適に過ごせる暖房として一定程度普及したが、設備が大掛かりになることから基本的に金持ちしか使えなかった。当時の北海道の庶民の暖房は良くて石炭焚きのダルマストーブであり、開拓農家では囲炉裏を使っていた家もあった。急ごしらえの家の囲炉裏で盛んに木を燃やしたところで、隙間風は容赦なく吹き込んだ。当然恐ろしく寒い上にひどく煙かっただろう。
現代の北海道の暖房の主流はセントラルヒーティングやFFストーブ、あるいは薪ストーブとなったが、現在でもペチカの施工を手がける事業者もある。