概要
「ポルコス」の別名や「海の老人」とも呼ばれる、ギリシャ神話に登場する神々の一柱である海神。
古代ギリシャの叙事詩人ヘシオドスによると、大地母神ガイアと海神ポントスの子で、ネレウス、タウマス、ケートー、エウリュビアーとは兄弟の関係にあるとされる。
物静かな入り江や浜辺に住んでおり、兄妹のケートーを妻として、グライアイ三姉妹や、ゴルゴーン三姉妹の父であり、また一説によるとエキドナやスキュラ、セイレーン、またポセイドンの間に人食い巨人ポリュペーモスを生んだニュムペーのトオーサの父親でもあるという。
尚、トロイア戦争で活躍したプリュギアの武将に同名の武将がいる。
余談
水木しげる氏の妖怪辞典などでは、旧約聖書に記される『ヨナ書』で言及されている人をゆうに呑み込める巨大怪魚として紹介されている。
ちなみに原点ではただ単に「大な魚」としか書かれておらず、ラテン語で書かれた聖書ではケートスと書かれている事から、大きな魚は「鯨の化け物」と解釈されている一方で、その正体は「鮫」、若しくは「波打ちぎわの洞窟」ではないかという説もあるらしい。